苦手な人のためのSFセレクション
「SFってとっつきにくいですよね」
「SFってサイエンス・フィクションでしょ?」
「もう科学万能の世の中じゃないし,今さらSFってね?」
「たまには読んでみたいけど、何から読んだら良いのかわからない」
そんな風に考えている皆さんのために、SFファンでもあるロボット工学者の森谷幸弘博士にお話を伺いながら、先生がお薦めするSF小説を紹介していきます。
(森谷先生は5年後に小説『Ai needs Yu』に登場する架空の人物ですので、悪しからず)
追記:グレッグ・イーガンがないのは何故か? と友人に問われました。筆車は大好きな作家ですが、森谷先生はイーガンの登場以降SF小説は少し難しくなったと感じているようです。
ファンレター
はじめまして。貴重な、そして当然とも言えるご意見をありがとうございます。
アシモフが『銀河帝国の興亡』を描かなかったら『スターウォーズ』も生まれなかったでしょうし、ハインラインが『宇宙の戦士』を書かなかったら『ガンダム』も生まれなかったでしょう。でもそのあたりは敢えてあまり書かないことにしています。
「銀河+帝国」という響きはSFファンにとっては「血湧き肉躍る」言葉かもしれません。アシモフの功罪ですね。(笑)
宇宙ものはSFの王道ですが、それが「SFが苦手な人」のハードルになっている面もあります。
科学者として多忙な森谷博士は、「『ファウンデーション・シリーズ』を読んでいない」という設定にしました。それは「宇宙に行ってまで差別や憎悪や争いに支配されたくない」という森谷先生の「本音」であり、私もまったく同感なので、この中ではあまり語らないことにしています。
アシモフの『ファウンデーション』の2年後に書かれたクラークの「Against The Fall of Night」に『銀河帝国の崩壊』なんて邦題が付いてしまうくらいですから、それほどアシモフの描いた「銀河帝国」は国内外に影響を与えていたんですね。
それを考えると、アシモフ、クラーク、ハインラインの御三家はやっぱり凄いと思いますが。
「SFが苦手な人」をターゲットにしたこの作品中では、宇宙ものと時間旅行はほんのさわり程度にしか取り上げないので、これをきっかけに、詳しい方に書いて頂けると嬉しいです。
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