青銀の風

[ファンタジー]

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122件のファンレター

「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
 絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
 
 魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。

ファンレター

104話

なんという重厚さと緊張感!
こんな大きな場面を描ける不二原さん、本当にすごいです!
でも、「掌魂の誓い」で、その緊張を一瞬緩和させる手法が効いてますね^^
誰が清那に教えたのかを知った後の麗射の絶叫がよかったです!
次回はいよいよ……楽しみです(^^)/

返信(1)

 お読みいただきありがとうございました。
 死ぬかも知れない戦いに向かうなんて、ふつう理性があれば背を向けて逃げるよな……って以前は思っていたんです。だから義務感だけで命を賭すって話はなんか嘘くさいなって。
 でも全世界的なコロナ感染が起こって、今でこそワクチンとか治療方針が少しはできてきたけど、昨年の3月ぐらいは全く暗中模索で、亡くなった現場の方もいらっしゃって。でも、医療従事者がコロナから皆逃げたかというとそうではなくて。多分死ぬかも知れないと思った方は多いと思います。コロナ患者さんを診なくても、感染のリスクはゼロではないのに、治療もわからなかったころに皆が雪崩をうって逃げなかった。人間の勇気とか、尊厳を見た気がしました。人間って、私が思っていたほど利己主義ではないのかもなあ、と思いました。
 ちょっと今回はそういうことも考えながら書きました。
 でも、戦いの悲壮な雰囲気ばかりではつまらないのでちょっとギャグも挟んでしまいました。ピックアップしていただけて感謝です。
 ご感想大変ありがとうございました。