狸のあだうち ご寵愛いただいた我が身

[歴史]

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激しい雨の中、傘を持ちながらも、ささずに濡れて立ち尽くしていた絶世の美少年、長坂小倫は小姓となり、明石城の殿の寵愛を一身に受けていたが、小倫には秘密があった。

1687年刊行の井原西鶴の奇書「男色大鑑」巻二の二「傘持つても濡るる身」のアダプテーション。妄想スピンオフ風物語です。残酷描写と性描写有り。

ファンレター

追伸

度々恐れ入ります(^-^;

狸というのが味わい深いです。
狐では成立しない味わいですね。

狸、情が深いだけに、初恋の彼との悲恋を引きずって・・
殿、御乱心・・嫉妬か・・いや、当時は手討ちに理由、要りませんものね。

皆が破滅に向かって行くところが切ない。
殿も結局、あのあと、気が狂うかもしれない・・
狸の呪いか、・・

堪能しました(*^^*)

返信(1)

ポコベル様、お読みいただき、嬉しいご感想の数々をありがとうございました。
タイトルからして意味深な「傘持つても濡るる身」の二次創作です。実話を元にして西鶴は書いたのではないか?!と言われています。
ちなみに当時、狸は山に住む異形の者達で、武士を襲うというイメージがあったようです。狸目線で<小悪魔小倫>を書いてみました。
お楽しみいただけて良かったです~☆