母の日、スルーしました 49歳で初めて親離れの一歩を踏み出した私の話

[ノンフィクション]

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4件のファンレター

母の日に、親離れの第一歩を踏み出した私。
2021年の春に起きた、小さな革命の記録。

ファンレター

私自身のことかと思いました。

しおむすびさん、こんにちは。とても可愛いアイコンで気になっていました。^^
じつはこの作品、タイトルを読んだだけで辛すぎて、今日の今日まで読めなかったんです。
私も今年の母の日、生涯で初めてスルーしました。(私しおむすびさんよりちょこっと年上です(^^ゞ
私も『母の日に、母のことなど』というエッセイを書いてみて、それから半年経過。今週、どうしても取らなくてはならない連絡をやっと取りました。送らなければならないものがあって、その箱に母の好きそうなフルーツティーと、可愛いペーパーナプキンと、手紙を入れたのですが、手紙は書くのに三日かかりました。毎晩深夜まで書いてへとへとになって寝て、翌日読むと、出だしは穏やかなのに最後は泣き叫んでいて(笑)、ああだめだと思ってまた書き直す、ということをやっていて。
一昨日、やっと送って帰ってきたら、きゅうにおなかが痛くなって(びろうな話ですみません)トイレに駆けこんだらおなかの中のものが全部出ました。そのあとしばらく脱力してベッドの上で倒れていました。笑
出せなかった手紙、私、何通あるかしれません。出したものも毎回こんな感じで破った枚数のほうが多いです。
通じないんだから書かなければいいのにね。笑

服の話すっごくわかると思いました。買ってもいいと思うし、捨ててもいいと思います。
お母さまのことを「嫌い」と言ってもいいと思います。だってそんなこと、通りすがりの赤の他人に言いません。親子だからだもの。
私も本当にまったく同じことずーっと思ってました。いまも思ってます。「もっと幸せそうにしてくれたらいいのに」って。しおむすびさん私のことを書いているの?と思ったくらいです。笑

しおむすびさんは優しいご主人も素敵な息子さんもそばにいて、良い家族を築いておられるのだから、きっと大丈夫ですよ。などと私が偉そうに言うことではないですけど。
でもそれはそれで、一人暮らしの私にはない気苦労もたくさんあって、そういう中で小説を書いておられるのは素敵だと思います。
おたがい、ノベルデイズがあってよかったですね。^^
これからもよろしくお願いいたします。

返信(4)

未村様

改めまして、稚拙な作品を読んでくださりご感想を送ってくださりありがとうございます。
深く、深く心に降るように未村さんの綴ってくださったことばを読せていただきました。
未村さんも今年の母の日をスルーされたのですね……。スルー仲間ですね( ; ; )(勝手に厚かましく申し訳ありません)
お母様への荷物の中にお母様のお好きなものを添えて、そこに入れる手紙が書けない…何度も書いては破り捨てる…。
そして体がその辛さに耐えかねて悲鳴を上げる。辛いですね……。母との葛藤を抱えた娘にとってあるあるなのでしょうか。私も手紙が出せません。書いては破り、書いては捨て、結局 NOVEL DAYS でぼそぼそと愚痴っているだけです。。

未村さんの『母の日に、母のことなど』
NOVEL DAYS を始めてすぐ、「母の日、スルーしました」を書いている最中に読ませていただきました。未村さんの作品に比べて私の書いていることの幼稚さ、文章表現はもちろんなのですが、それ以前に内容が感情を切り取っただけの不満に見えました。
未村さんが『母の日に、母のことなど』で書かれていた「生んで育ててもらった恩だから」というフレーズが強烈に印象に残っています。
それで、私は最近書いた中に「育ててもらってありがとうございました」と書いたのだと思います。
ようやくそう書けるところまでは辿り着きました。

『沈める町』も、同じ頃に読ませていただきました。このお返事を書くにあたり、もう一度読ませていただこうと思ったのですが、どうしても表紙をクリックできませんでした。大好きな作品です。ショッキングなお話なのですが、読後、私の中にぽわ~んと温かいものが広がったんです。
不思議だなぁと思いました。どちらかというとヒリヒリとした苦しみを描いたお話だと思うのですが、温かいのです。逆もありますね。すごくいいお話なのに読んだ後どよ~んと暗がりに入ってしまう……。この違いはなんなんだろうと思うとき、いつも『沈める町』を思い出します。

『母の日に、母のことなど』のお話に戻りますが、私の母も私にさんざん愚痴を聞かせたのに、私はそれがいやで苦しくて、でも笑顔で母の愚痴を聞くために外でいけない方法で発散してバランスを取り、それが表に出て人生軽くとん挫したのに…。そのことがあってから、一度母が「なんでも話していいよ」的な空気を出したので思い切って「お母さんの愚痴を聞くのが辛かった」と言ってみたんです。そしたらみるみるうちに母の顔は鬼になり「愚痴なんて……。そんな一回や二回言ったぐらい」と吐き捨てました。
一回や二回ちゃ~う。何年も、何年も聞いたよ……。もう、笑い話かと思いました。

服のことをわかっていただけたのは初めてです。買ってもいいし捨ててもいい……。ありがとうございます。
母のこと嫌いと思っていいと、親子だからこそだと言ってくださってありがとうございます。

また最近もちょこちょこ頭を悩ますことがあり……。
でもスルーしたのすら初めて、その後初めての年末年始、悩んで当然ですよね。

どうしても今はまだ、私は母を許せません。
見て見ぬふりした父も。

なにかの拍子に、テレビなどで何かを見たとか友人の話すことを聞いてとか……「意地を張るのをやめてこっちが折れて元通り普通にしようかな……」と思うことがあります。ちょっと前向きな気持ちになったりして。
翌日必ず体調を壊します。
「あ、、体が止めてくれた」と思います。ありがとうって。

長々と申し訳ございません。
メッセージとてもうれしかったです。
ありがとうございます。
こちらこそこれからもどうぞよろしくお願いいたします。


『今日カレ』読み終えてしまいました~~~。
業平くんと井筒さんの空気がすきで……。
つづき、楽しみにしております♡
お身体にご無理のございませんよう……(余計なお世話で申し訳ございません)

「スルー仲間」、いいですね! 今後ともよろしくお願いいたします。^^
私の『沈める町』も『母の日に、母のことなど』も読んでくださってたのですね! ありがとうございます、嬉しいです。そして「ヒリヒリ」しているのに読後「温かいものが広がる」って言っていただいて、これ以上の褒め言葉はないです。本当に嬉しいです。
そうですね、読んでくださったかたが、読んだ後いやな気もちにならないように、とはいつも願っています。せっかく読んでいただくんですから……。おこがましい言いかたですが、「いい話」なのに読んだ後「どよーんとする」としたら、もしかすると書き手のかたがまだ整理しきれてないのかもしれませんね。私だって現実ではぜんぜん整理できてないですが、書くものは、できるだけ整理できたものだけを出すようにしています。
あ、そうしなきゃということではなくて! しおむすびさんがお辛かったら、どんどん吐き出していいと思うんですよ! でも、それがひととおりすんだら、きっと今度は、書くことで整理できたり、まさに断捨離できたりするようになれて、そのほうが読む人も喜んでくれたりしてどんどん楽しくなれると思います。
うかがえばうかがうほど私のケースと似てますね。私の母も、私に愚痴を聞かせたこと、忘れているみたいなんですよ。それとも認めたくないのかな。しおむすびさんのお母さまが顔色を変えた、ということは、本当は「一、二回」ではなかったことをお母さまご自身がわかってらっしゃるんでしょうね。それを認めたくないからそういう怖いお顔になるんでしょう。ほんとに勘違いしているなら、きょとんとなさるはずです。
私も……手紙は出しましたが、母からの電話には出られません。一時期、電話機のコードを抜いて暮らしてました。病んでます。笑

お父さまは、まあ男の人はそうですよ。しかたないです。うちもそうでした。
でもね、私は母から逃げ出したんですけど、父は逃げ出せなかった、とも言えます。

『今日カレ』まだまだ続きます。読むと楽しくなれると思うので、ぜひ。よろしく!(^^)/
未村様

未村さんありがとうございます。
書いてくださった一つひとつに納得して大きくうなずく気持ちで読ませていただきました。
「いい話」なのに、読後に「どよーんとする」のは書き手のなかで整理しきれていないから…。すごく納得です。書いていてもきっとどよーんとしたものをぬぐい切れないまま書いているんですね…。書きながら、吐き出すように自分を少しでも癒したくて書く、ということもあると思いますが、それがダメということではなく、でも読んでくださる人の気持ちを暗くしがちなのはそういう心境で書いたものなのですね…。
そして、母の顔色が変わったのは母に自覚があるから……。ほんとうにそうですね……。逆に父には悲しいほど、全くと言っていいほど自覚がありません。今のこの状態も、わたしは母は身に覚えがあると思っています。ないとは言わさない。
未村さんとお話させていただいて、母は私のことを愛せなかったんだろうなぁと思えるようになりました。今までも思っていたのですが、淡々と受け入れることができるようになりました。それは苦しいことだっただろうなぁと……。愛せないけど親としての義務を果たしてくれた。そのことを有難く思います。でも、しらんぷりしてここから母の甘えを受け入れることは、今の私には到底できません。時が経ったらまたなにかが変わるのかもしれません。

『今日カレ』
とろとろと色っぽいです♡業平くんの「愛」は惜しみなくとろとろですね。。。
業平くんと井筒さんの物語に癒されています。
アツアツな部分も、悲しかったり儚かったりする部分も……。
楽しみです♡
しおむすびさんありがとうございます。私がファンレターを書くとしおむすびさんまでへんなことに巻き込まれてしまうかもしれないので、ここにまたこっそりお返事を書きますね。

「母は私のことを愛せなかったんだろうなぁ」
「今までも思っていたのですが、淡々と受け入れることができるように」
「それは苦しいことだっただろうなぁと……」
「愛せないけど親としての義務を果たしてくれた。そのことを有難く思います」
「でも、しらんぷりしてここから母の甘えを受け入れることは、今の私には到底できません」
「時が経ったらまたなにかが変わるのかもしれません」
ここ一字一句、そう!そう!そう!と思って、泣きながら読みました。
私もできないんです。母ひとりになってかわいそうだと思うんですが、何かしようとするとすぐ体調が悪くなって。体は正直ですね。(あ、なんか時代劇の悪代官みたい(笑)そういう意味じゃないです(笑))

甘えは、よくないです。いまの世の中、甘えた者勝ちで、甘えをがまんして受け入れないと人非人みたいに罵倒されるわけですが(まさにいま私がされているように)、自分の甘えが過ぎる(過ぎた)のだ、というところは棚に上げてしまうんですよね。
「自分を愛してほしい」という魂胆で相手に愛をそそぐのは、愛ではなくてただの「期待」なんじゃないかなと、思います。その思いどおりにならなかったからと言って怒るのはどうなんだろう。

「さわり」にしおむすびさんが書いてくださったコメントにも、お返事しました。よかったら見にいらしてくださいね。
最初それをこちらに書こうとしたのですが、しおむすびさんのページですから、しおむすびさんのことを書きました。
おだやかに健やかに過ごされますよう。
『今日カレ』は甘々なおバカ話をとうぶん書いていきますので、ストレス解消に読んでみてくださいね。^^