こがね色の風化

作者 銀狼

[現代ドラマ・社会派]

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時が流れ、風化した時に初めてわかる、人間の真実もあるようです。

※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。
※書影画像の出展はアトリエに。

ファンレター

そのひとだけの物語

銀狼さん、今日は。
ご無沙汰していました。

子どもの頃は、人生経験も少なくて、自分より長く生きていた親の心を察することも難しいですね。なんて書いている私も、未だに人生経験は乏しく、何かのおりには恥ずかしい思いになってしまいます。それでも、子ども時代を振り返れば、初めて知ったり思ったりすることもあります。
この小説に書かれた両親、特に父親の愛情や生きる哀しみが最終章で胸に迫りました。自分の人生を息子にあたる主人公が思ってくれて、父親は報われたのでしょうね。そうでなければと私は思いますが、その考え方は甘いのかもしれませんね。
表現は悪くて申し訳ないのですが、この小説の人々は世の中では特別な存在ではないと思います。しかし、この人々には彼らだけの物語があって、それは大変な重みがあるものだと考えました。でも、「風化」なのですね。登場人物達は驕ってはいませんが、「風化」という言葉に、平家物語を思い出しました。風の前の塵、この言葉です。
短編ですが、内容の濃い小説ですね。

返信(1)

morecharmyさん、お久しぶりです。
拙作「こがね色の風化」を読んでいただき、また思慮深いご感想をいただきありがとうございます。
この物語の全体は虚構ですが、記憶にある事実とその裏に隠された真実を行間に織り込んだものです。テーマは、主人公の父親との確執と50年を経てつかんだ和解なので、ご感想が的を射ており嬉しいです。
貴作、菜美と栄太の物語も、あらゆる人生の喜びと悲哀を巻き込みながら展開しており、これからも楽しみですね。
お互いに頑張りましょう!