狸のあだうち ご寵愛いただいた我が身

[歴史]

16

4,428

3件のファンレター

激しい雨の中、傘を持ちながらも、ささずに濡れて立ち尽くしていた絶世の美少年、長坂小倫は小姓となり、明石城の殿の寵愛を一身に受けていたが、小倫には秘密があった。

1687年刊行の井原西鶴の奇書「男色大鑑」巻二の二「傘持つても濡るる身」のアダプテーション。妄想スピンオフ風物語です。残酷描写と性描写有り。

ファンレター

滑稽ながら凄惨な愛

可笑しみと凄絶が混沌と入り混じり、
格調高い文体に惚れ惚れしながらも、
最後は落涙です。

短編ながら、ここまで心理描写が描ける筆力に脱帽です。

小姓と念者の真実の愛、許嫁の想い、殿の狂愛、
三つ巴、四つ巴で、凄まじい純愛、愛欲の世界。

堪能しました!素晴らしいです。

返信(1)

過分にお褒めいただき、ありがとうございます☆
ポスコベル様に、そう言っていただけると、嬉しさひとしおです~
連載中の「蛍の車輪」楽しみにしております。