壊れた太陽の王国〈アースフィアの戦記〉
自転が止まった惑星・アースフィアは、三つの領域に分け隔てられていた。
明けない夜が支配する『死無の領域』、輪郭を失った化生(けしょう)たちが跋扈する『夕闇の領域』、そして永遠の昼が続くとされる『太陽の王国』。
かつて地球人によって創造され、太陽光を浴び続けなければ崩壊してしまう肉体を持つアースフィア人たちは、太陽の王国にて千年の繁栄を謳歌する。理論上あり得ないはずの自転の再開が確認されるまでは。
失われゆく太陽の下、北方領総督の娘リレーネと護衛銃士のリージェスは、アースフィア存続の希望をかけて暮れゆく王国を旅に出た。
全12章。
※この小説は、2012年6月~2012年11月にかけてブログで連載していたものです。
■アースフィアの戦記とは
遠い異星アースフィアを舞台に繰り広げられるファンタジー/SFの小説群。
・かつて地球人に創造された『言語生命体』と呼ばれる新人類が繰り広げる戦模様を描いた本編
・言葉を魔法のように操る『言葉つかい』たちが異能バトルを繰り広げる外伝
とで構成されています。
すべて独立したお話になっているので、どの作品からでもお読みいただけます。
ファンレター
スケールの大きいSFでしたが、世界観が最初からグイグイ話に引き込まれました。世界観をしっかり作り込んでいらっしゃるのだと思いますが、説明が少なく、スピード感があるのに、伝わってるくのが凄かったです。
リレーネのリージェスへの思いも、説明的な場面がなくても腑に落ちるというか、すごく自然で、心に迫りました。
他の登場人物も、それぞれしっかり作り込まれていたので。最後の方は私も別れが辛くなりました。
普段あまりSFは読まないのですが、とても面白かったです。
返信(1)
この小説を書いたのは2012年で、ちょっと昔なのですが、楽しんで書いた覚えがあります。今でも人に読んでいただけて、あまつさえご感想までいただけて、感無量です。
面白かったと言っていただけるのが作者として本当に嬉しいです。
ありがとうございました。