タクシーに乗った恋のキューピッド 金色の飴のエピソード

[恋愛・ラブコメ]

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3件のファンレター

白髪混じりのもじゃもじゃ頭にお国訛りのメッセージ。
そんな私のキューピッドは、タクシーに乗って現れた。
恥ずかしながら、実話です。

ファンレター

凝縮された人生のドラマ

うわー、しおむすびさん、この作品素晴らしいですね!
実話ということですが、たとえ内容が事実であっても、普通こんなふうに書けないです。しおむすびさん、うまいですね~‼ 僅か3000字ちょっとの文字数の中に、人生の中でも最も大事なドラマが凝縮されていて、読み終わった後に深い感動がありました。
芥川賞作家の西村賢太さんが「私小説」の「小説」というのは「フィクション」という意味ではなく、自分の経験を取捨選択したり、パーツを並べ替えたりして再構成することなんだ、という意味のことを書いておられて、「なるほど~!」と思ったことがあるのですが、しおむすびさんもご自分の経験を材料にして、それを丁寧に「短編作品」という形に編み直し、組み直されている感じがしました。
主役のお二人だけでなく、「〇〇〇いのような風体の運転手さん」の印象深いイメージと味のある台詞(勝手に自分の人生と重ね合わせ、間違った設定を語るところも含めて…^^)、それから「〇〇のキャンディー」のような〇〇糖…そういう細部がとっても印象的で、温かさとほろ苦い涙と、きらめくような人生の瞬間が籠められた美しい匣のような好短編だと思いました!
時系列的には、この後「新婚旅行の夜に」がくることになるんですね。どちらも本当に素敵な作品です、ありがとうございます(*^^*)

追伸:「〇〇ッ」という「昭和」的擬音のユーモアも好きです~♪

返信(1)

南ノ様

南ノさん……ダメです…調子に乗らせては……。勘違いして天まで昇ってしまいます……。
恐れ多いお褒めのお言葉をありがとうございます。
改めて考えたら、自分に起こった出来事を長々と3000文字以上も書いてものすごくこっぱずかしいですね(^_^;)
魔法使いのような運転手さんも、運転手さんがかけてくださった言葉も、飴のエピソードも全て実話で……。
恥ずかしいですがわたしの人生の大切なエピソードです。
運転手さんのセリフが味噌なんです。。。ほんとに一瞬目が点になって吹き出しそうになりました。
適当なんだか、なんなんだか……(^_^;)
でも真っ当に励まされるより素直になれたのかもしれません。
この件もそうですし、新婚旅行もそうですが、どこかずっこけているわたしたちの夫婦道です。
未熟な作品を温かく読み取ってくださりありがとうございます。
南ノさんのどの作品も素敵ですが、特に、特に『リンゴ飴』の余韻がいまも心に響いています。
表紙のイラストも甘酸っぱくてさわやかなイメージにぴったりで、全部ひっくるめて大好きです。

いつもやさしい返信をありがとうございます。
わたしの作品にはネタバレになるような仕掛けは施されておりません……。
南ノさんにお手紙をいただけるだけで果報者なのです……。