第44話

文字数 486文字

 ともあれ、間違い無く…申し訳無いけれど武将として、指導力や優秀さは見えなかったのであろう。
 関ヶ原の後、殺される事無く八丈島に送られたのが、そこを示しているかと思う。

 仮に、例えば島左近や大谷刑部吉継が、八丈送りに成ったとする。
 数年で、島は彼等の物に成っているであろう…間違い無く。
 何か工作するというので無く、八丈島一つ押さえたからといって徳川に抵抗運動を取り行える筈も無い訳で、当人達からそれを、狙うというのでは無いが…。

 しかし、彼等の魅力、指導力といった物が自然と働いてしまって、優れた指導者が共同体をまとめてくれる事は、島に取って良き事の筈である。
 自然と、島の主に成っていきそうだという話である。
 独立国家として徳川幕府に戦いを挑むとかでは無く、ただ、暗黙の内に実権、押さえているという様な?
 島の、内政みたいな物は全て、その意思で回っている様になる訳である。

 左近や吉継で無く、三成だったとしてもやはり、それだけの物は持っていたと思う。
 散々、「嫌われた」話を書いては来たが…それはさておき、やはり、指導力は有った筈である。
 
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