第15話

文字数 488文字

 勿論、状況状況で対応していった部分は有るだろうが、とにかく「こうしていけば天下が取れる」という物が見えていて、実践していった様に思われる…或る種異常というか、やはり普通では、無い。
 ところで、一方で、桶狭間の戦い…伝説化され、美化されている所も有るのかもしれないが、やはり何と言うか、特別である。
 実は、どうして良いか判らなく成ってヤケクソに、特攻していったら奇跡が起きちゃっただけなのかもしれないが、そうだとしたらそれはそれで、素晴らしい。

 というか、桶狭間に於ける勝利は、どれ程が計算の内だったのだろう?
 今に伝わっている態度なんかを見ると、全てを読み切った上で行動していた…様にさえ見えるが、幾ら、「天才」と言ってもそれでは、超能力者か予言者か、という領域ではある。
 雨が降って来た…義元が、陣取る場所を桶狭間に選んだ…皆々不確定要素ではあって、勿論、それらの事が無かったら全く、実現しなかった訳でも無いであろうが。
 いずれにせよ、将棋の「詰み」の様に、こうなったら必ず勝てる、と読み通りに定まる物では無く、ちょっとした「綾」で、変わり得る事柄である。
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