第40話

文字数 417文字

 直家は、勝ち組と言えば勝ち組であろう…大勢力の秀吉に上手く付いて、安堵されて、跡継ぎも居た。
 病死という事で、若くして、というのでも無く天寿を全うして死んだと、言えそうである。
 もっとも、その、跡継ぎの秀家が宇喜多家を、潰す事に成ってしまうのだがそれは、別の話である。

 宇喜多直家、という人に限って言えば、やはり「勝ち組」であろう。

 めでたい事である。

 しかし、あくまで後世の、安全圏から見た話で言うと、「歴史ロマン」としては、格好良い事を何も、発揮してくれてはおらず、悪どい事をしたあげく、成功したまま亡くなったというのでは、スッキリしない訳である。
 彼にしても、状況がそうなったとしたら侠気有る、豪快な格好良い最後を遂げる力量は、有ったのかもしれないが、不幸にして?
 平和な最後だった為に、格好良い印象は付かなかった…まあ、当人としては、どうでも良い話であるだろうが。
 ともあれ、興味深い感じは色々、有る。
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