第27話

文字数 489文字

 石高は低いが、秀吉の個人的な信頼を受けているという事によって…要するに、直接話を通せる、という事によって、政権中枢に居るという。
 幹事長、といった所?
 実質上、豊臣政権のNo.2なる位置に居た話で、「天下分け目」に臨まんとしたというのは寧ろ、自然だったと思われる。

 ただ、「No.2」というのは、本人が実力を発揮していって明らかに、「勝ち取った」というよりも、あくまでも秀吉の信任による物であり(勿論、それも実力に基づいてはいる訳ではあるが)、繋がっているからこその権力だった所が、問題であったろう。

 「嫌われた」…実際上どんな人だったかについては色々話も有って、読めなかったりもするが。
 少なくとも、悪意の塊だけの人だったという事は、無さそうである。
 というか、天下を取ってからの秀吉は、切れが落ちていく感じも有って、そもそも、三成が嫌われ易い状況を放置していた部分、嫌われていた人を気遣い無く、重用し過ぎた部分自体が、切れを欠いていた一例という気もするが。
 それにしても、三成が「ひたすら嫌な奴」という様な存在だったら流石に、大事にはしなかったと思われ。
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