第10話

文字数 248文字

父から離れなかった私を見かねて、母が
パパと一緒にお家に帰っておいでと言ってくれた。

ベットごと車の後ろに乗り込んだ。
無意識に運転手のおじさんに年齢を聞いていた。
父と変わってくれないかなと思った。
年齢の順番に死を迎えてほしいなって。

眠っている父の肩に頭を乗せた。
生きてるみたいに温かかった。
さっきのは夢やったんかな、寝たら変わってるかな、ほんまに死んでしまったんかな

知らない間に家に着いていた。
奥座敷の襖を開けて、大人数で運び込んだ。

こんなに悲しいただいまってあるんかな、
雪の冷たさも分からなかった。
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