第7話

文字数 226文字

病院から学校に通う生活になった。
父は寝ばかりの日もあれば、しっかり手を握ってくれる日もあった。

いつも通り学校が終わった後、待合室で母と合流した。
私「お医者さんとお話ししてどうやった?」
母「…」
私「どしたん?」
母「パパ頑張ってくれてるよ」
そう言って抱きしめてくれた。
泣いたところを見せなかった母が初めて泣いていた。

母の手帳をこっそり見た。
震えた細い字で、涙でしわしわになったであろうページに合併症のことが書かれていた。

パパが死ぬなんてことある訳ないよな、
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