02

文字数 959文字

(たと)えば歌詞(かし)のいついつの部分のい。

古来には()と言う発音があり現代とは明確(めいかく)
発音が違っていた。

ゐは、いで(なら)う古語だが、
厳密(げんみつ)には(い)ではない。

ゐ=うぃである。

同じように(ゆぇ)と言う発音などがあるが、
現代化と共にこうした統一された言葉は多い。

(やしろ)元々(もともと)は、うぃやしろであり、
屋代(やしろ)とは明確に発音が違う。

こうした言語の統一は、
それまで別の発音だった言葉の多くを混合させ、
日常会話(にちじょうかいわ)混乱(こんらん)させる要因(よういん)になった。

(たと)えばかんしょうと言う言葉を(れい)にあげると。

感傷、干渉、鑑賞、観賞、完勝、環礁、
感賞などがある。

まだあるがそういった同じ発音も、
昔は別々(べつべつ)の発音で話されていた。

そういった意味でこのかごめ(うた)を聞くとき、
その意味の(はば)は広がる。

いついつでやぁうは、うぃつ、うぃつでやぁう
かも知れない。

もしこう歌っていたとしても現代の子供は、
いついつに置き換えるだろう。

なぜならウィと言う発音を習ってないからだ。

仮に手主(てっしゅ)と言う言葉があるとして、
それを聞いたとしてもティッシュと混合(こんごう)する事は
無いだろう。

だがある日、
日本政府がティをてに統一すると決めたとする。

途端(とたん)にティッシュはテッシュになり、
手主(てっしゅ)と言う言葉と区別出来なくなる。

現に古来日本では、
てぃと言う発音もあったような痕跡(こんせき)があるが、
現代の日本語からは削除されている。

そう言った事を考慮(こうりょ)すれば、いついつであうは、何時(いつ)かも知れないし、うぃつかも知れない。

そう言った意味でこのかごめ唄を考える時、
何か歌詞に秘められたメッセージのようなものを
感じる。

(たと)えばかごめのかごだけでも、
いくつかの意味が考えられる。

籠?
加護?
過後?
加護女(かごめ)

籠女(かごめ)

籠目(かごめ)(★六つ目()み)?

六芒星?

そんな事を考えながら歩いていると、
前方から(ふたた)びかごめ唄が()こえてきた。
 
 
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み