第7話

文字数 431文字

 いつかの過ちを思い出して悶える日々。黒歴史を刻刻と刻んでいく毎日。尽きることの無い私の憂いはどうしようも無いのか。
ああ、死にたい。この黒歴史から解放されたい。もう悶えたくない。
なのに、まだ私は呼吸をしている。それは、死ぬってとてつもなく大きいから。まだこの風呂敷には黒歴史がもっとたくさん包める気がする。まだ10分の1しか溜まっていない燃えるゴミを捨てるほど、私はマメじゃない。
まだ包めるからいいや。包めなくなった限界で、まとめて一緒に焼かれに行こう。ちまちま捨てに行っていたら、わたしは何回転生を繰り返すのか。何回地獄の業火に焼かれればいいのか。
そんなの嫌だ。注射からだって逃げ出したいのに。
だったら、まとめておけばいい。ゴミ箱に捨てたものを拾い出すことなんてそうそうあるわけがない。
今日も私は黒歴史を作ってく。出来たものは死の風呂敷へ。あとどれ位はいるかな?対角線の角を持って合わせてみる。
「まだ入るね」
安心してまた明日から黒歴史を作っていく。
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