第5話
文字数 319文字
高校生になった夏、1つ恋をした。受験に向けてエンジン全開の3年生。部活引退間際の3年生。ここ数年で、私の学校の進学実績を1番上げるであろう学年の3年生。恋は盲目で後先考えずに玉砕覚悟の告白をする。優しい先輩の微笑みの拒絶は忘れない。
時は巡って受験への緊張感が日々色濃くなってきた冬の頃、廊下ですれ違った先輩がぎこちなく挨拶をしてくれた。未だに先輩が好きな私には至極の一時。先輩にとっては地獄のひと時か。あっちにしてみたらはとてつもなく気まずいに決まっている。頭の中を告白してしまった後悔が踊り狂う。
(これってただの当たり屋?先輩をサンドバッグにして自分だけか清々しいの)
ひたすら心で懺悔する。
ああ、死にたい。というか全力懺悔をしたい。
時は巡って受験への緊張感が日々色濃くなってきた冬の頃、廊下ですれ違った先輩がぎこちなく挨拶をしてくれた。未だに先輩が好きな私には至極の一時。先輩にとっては地獄のひと時か。あっちにしてみたらはとてつもなく気まずいに決まっている。頭の中を告白してしまった後悔が踊り狂う。
(これってただの当たり屋?先輩をサンドバッグにして自分だけか清々しいの)
ひたすら心で懺悔する。
ああ、死にたい。というか全力懺悔をしたい。