療養中の世話

文字数 676文字

日は少し遡るのだが、我が家に新型コロナウィルスが蔓延した時期があった。

以前も記したがP氏を迎える直前に僕は一人だけ感染していた。その時の免疫が残っていた為か、僕以外の奥さん、長男、長女が次々に感染した。結果、感染していない僕が娘の部屋に隔離されるという"逆隔離"生活が1週間程続いた。
そんな中でも、当然P氏の生活スタイルが変わる事はなく、僕が仕事で家に居ない間も、P氏の世話は続行された。もちろん、ある程度体調が落ち着いた頃からは大丈夫そうだったが、さすがに高熱を出しながらケージで吠えるのP氏の世話は大変だったはずだ。みんな家にいるのに誰も遊んでくれないという環境の変化から、その時のP氏は要求吠えが酷かったらしい。

これは子育てにも共通すると思うが、自分が体調不良時に誰かの面倒をみるというのはなかなか厳しいものだと思う。特に、相手にそれなりに手がかかる場合はその負担も大きくなる。

相手が幼い子どもの場合、その時は大変かもしれないが、子どもが成長し自分の身の回りの事が出来るようになれば世話にもいつか終わりが来る。しかし、相手が動物の場合はそうもいかない。時が流れてP氏が5歳になったとしても、世話が終わるわけではないのだ。

今回の我が家の場合、僕だけは感染せずに元気に動き回る事が出来たから良かったものの、もしも家族全員が感染していたら、もしも今後そういった状況になったらと考えると、動物と暮らすという事への"覚悟"を再確認させられた出来事だった。


↑秋になりひんやりプレートから膝掛けになったベッド(仮)。噛み癖が酷く普通のベッドが置けない。


つづく。



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