第3回評価~【子犬編】で得られた効果について②~

文字数 2,226文字

第2回評価から3ヶ月が経過した為、第3回目の評価をする。

【現在のP氏の年齢(月齢)】
0歳9ヶ月

【家に迎えてからの期間】
約6ヶ月

【評価】
➀生理的効果(体調面)
→主症状である耳鳴りと頭鳴りが弱くなったり消えたりする事はないが、第2回評価以降も症状の悪化は見られず、耳鼻科を受診しない記録は8ヶ月を超えた。詳しく調べてはいないが、恐らく過去最高記録を更新しているものと思う。
 メニエール病とは直接関係はないのだろうが、過去に軽い不眠症を患った時期があった。恐らくは精神的なストレスや内服していた薬の副作用も原因だったのだろうが、安定した睡眠がとれない日が続いた。一睡も出来ずに仕事を休んだ日もあった。心療内科に通った時期は睡眠チェック表を付け、睡眠導入剤を飲む日も少なくはなかった。
 仕事の量を調整してもらい、生活リズムを整え始めた事で徐々に不眠は解消された。自然散策を始めた頃から、状態は更に安定していった。
 P氏を迎える前、早朝に自然散策をする事で早起き早寝の生活リズムを整えた事も眠れるようにはなった一因ではあったと考える。ただ、それは休日限定のものであった為、毎日の早起き早寝に繋がる事はなかった。
 P氏を迎えてからは早朝の要求吠え、散歩や排泄の始末(放っておくと食糞してしまう)の為に連日の早起きが日課となった。毎日5時半に起床し、10時には消灯する。そんな生活リズムとなってからは不眠に陥る事もなく、最近では睡眠導入剤も内服していない。早朝の自然散策に行けなくなってしまったことは残念ではあるが。
 少し余談にはなるが、不眠や寝つきの悪さ、中途覚醒に悩まされていた時期、様々な本を読み睡眠に悪いと言われるもの(夜のカフェイン、スマホの光など)を散々排除しても不眠が解消されなかった僕が辿り着いた最大の不眠解消法は“早起き”だった。

早く起きる事で自然と夜には眠くなり、すんなり寝付くことができる。

そんな当たり前の事が、長年僕を苦しめていた不眠をあっさり解消させてくれた。機会があればどこかで詳しく記したいが、もしも今不眠に悩まされている方がいたのなら、早起きを勧めたい。“早寝早起き”ではなく、“早起き早寝”だ。早く寝たからと言って必ずしも早く起きれる事はないが、早く起きれば自然と早く眠くなる。是非、1時間早い起床を試してもらいたい。
何もする事がないのにただ早起きをする事は辛いだけなのだが、僕の場合はP氏の存在がそれを辛くないものにしてくれた。僕が今、安定した睡眠を確保できているのはP氏のお陰と言っても間違いではないだろう。

②心理的効果(精神面)
→第2回評価にも記したが、やはりP氏の事を考える時間が増えたことでストレスに晒される時間が減った事はその後も大きい。
 ただ、P氏に対する悩みが全くないわけではない。P氏の食費、医療費、トリミング代など金銭的な問題はもちろんだが、吠えによる近所からの苦情や、食糞、噛み癖、早朝のクンクン鳴きによる睡眠不足など悩む事も多かった。しかしそれらはトレーナーさんからのアドバイスやP氏自身の成長により徐々に解消されていったこともあり、P氏から与えられるものの多くが悩みよりも癒しとなっていった事は大きい。子どもが成長(自立)していく事で子育ての悩みが少しずつ減っていくように、P氏が子犬から成犬へ成長していくに連れて躾けに対する悩みは減っていった。P氏の成長だけでなく、P氏と共に過ごした時間が長くなり、P氏の考えや行動パターンを僕達がわかるようになった事も精神的にストレスを感じなくなった理由の一つだと考える。

③社会的効果(社交性)
→冬になり散歩の機会と他の飼い主さん達と出会う機会が減った事で、社会的効果は前回評価時よりも減ったと考える。先にも記したようにP氏との暮らし長くなり、その行動に慣れてきた事で、自分から先輩飼い主さんにアドバイスを求める機会も減った。以前だったら些細な事でも周りに聞いていたが、困った事があっても自分達で解決できるようになってきた。
結果、社交性という面では機会が減ってしまったかもしれないが、自分たちで問題を解決する為に家族間での会話が増えたと考えれば、±ゼロなのかもしれない。

【考察】
 去る12月31日の大晦日でP氏は生後9ヶ月を迎えた。犬の場合8~9ヶ月で成犬となる事から、P氏は子犬の時期を終え、2024年1月から成犬として歩み始めた。
 去勢が理由というわけでないのだろうが、9ヶ月前後からP氏が以前よりも落ち着いてきたように感じられる。
 以前に比べて要求吠えは減り、吠えたとしても全力吠えではなくどこか遠慮した声量になったことに加え、長くは吠えず数回で終わる事がほとんどだ。落ち着いてきたというよりも知恵がついてきたといった方がいいのかもしれないが、周りの状況や僕達の態度を見ながら行動する事ができるようになってきたように感じる。

P氏も成長したのだろうが、僕達も飼い主として同じだけ成長できた3ヶ月間だった。

多少の自画自賛も含まれているかもしれないが、そんな言葉で締めくくりつつ、第3回評価としたい。
今回で【子犬編】は終わり、次回からは【成犬編】が始まる。人間では14~15歳頃を迎えたP氏とどんな生活が待っているのか、楽しみだ。


↑最近のベストショット。トリミング直後の為若々しいP氏。


↑トイレトレーの上にベッドを重ね、その上で丸くなるP氏。まるで鏡餅のよう。

つづく。
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