P氏ファーストの暮らしへ

文字数 1,362文字

P氏を迎えたことで、我が家の暮らしは大きく変わった。
当たり前の事だが、P氏を中心とした生活になった。
特に、僕の朝の暮らしは大きく変化した。
過去と現在の休日を例に挙げる。

【過去】朝5時半起床→リビング等の掃除後、近所の自然公園で散策
【現在】朝5時起床→P氏の排泄処理後、散歩及び室内遊び
※P氏が要求吠えする前に動くようにしている為、リビングを掃除する暇がない。

僕の趣味は自然散策である。休日の朝は季節問わずに早朝から近所の自然公園へ向かう。約1時間前後の散策を終えて7時頃帰宅するというのが、ここ数年の僕のライフワークであり、ストレス解消法だった。(※詳細は『四季の変化や自然に触れて~…』へ記載)
ところが、P氏を迎えたことによって、朝の散策に出かけることが難しくなった。

先にも記したが、少し前までのP氏は僕が起きたのを確認してからトイレトレーにウンチとオシッコをしてくれていた。ところが、生後5ヶ月を迎えた最近になって早朝の要求吠えが出てくるようになった。最初はキュンキュン言っているようなのだが、僕たちがそれに気づかず、誰も起きてこないと大声で吠えだす。酷い時には午前4時から吠えだす。
吠えたからと言って直ぐに対応してしまうと、“吠える→人が来てくれる“とP氏が考えるようになってしまう為、吠え終わるまで待つ。ただ、いくら窓を閉めているとはいえ住宅地の午前4時に10分間のワンワンは考えものではある。
最近は無意識にセンサーを張って眠っているせいか、少しでもキュンキュンが聞こえると飛び起きるようになってきている。

余談になるが、子ども達がまだ赤ん坊の頃、僕は子ども達の夜泣きのサイン(泣き出す前の声出しのようなもの?)に全く気付くことなく眠っていたそうだ。酷い時には泣いているのにも気づかずに眠っていたらしく、その事は未だに奥さんに文句を言われる。申し訳ないとは思うが、本当に聞こえなかった(当時はまだ突発性難聴にはなっていなかった)のだ。眠っていても赤ん坊の泣きだすサインを敏感に察知できる奥さん(母親)は凄いと思った。
今、自分はそれと近いようなことをしていると考える事がある。
ただ、P氏のキュンキュンに反応して起きる日を続けていると、「自分の子どもの時は起きなかったくせに」と、いつか奥さんから言われる気もしている。

暮らしが変わり大切なライフワークだった朝の自然散策が出来ない日が2ヶ月近く続いているが、以前のように“散策に行けない事”がストレスになっていないのは、間違いなくP氏が居るからだ。
散策には行けないが、P氏と一緒に居ることができる。自然と触れ合う代わりに、P氏と触れ合う事が、僕のストレスを解消させてくれているのだと思う。
決して自然散策への熱が冷めたのではない。
子ども達が生まれた頃に僕の中で犬と触れ合いたいという欲求が弱くなっていたのと同じように、今は優先順位が変わっているだけだと思っている。今のP氏はまだ子犬の域を出ず、いろいろと手をかけてあげなければならない時期だからだ。

噛み癖、要求吠、食糞、放尿などなど、まだ問題は山積みだが、きっとP氏ファーストの暮らしはこれからも続いていくだろう。
いつかP氏が成長して、ある程度目を離しても安全に暮らせる日が来るまで。


↑サマーカットで夏を乗り切るP氏。


つづく。

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