第15話:ウイグル問題、南房総見学と投資

文字数 1,715文字

 その後もプラス成長が続いているが、内需主導の本格回復には程遠い状況だ。2009年2月、米国でも、過去最大、大恐慌以来の深刻な景気後退に見舞われ、7872億ドル「約70兆円」規模の景気対策法が成立。家計、企業向けの減税に加え、1200億ドルを投じてブロードバンド「高速大容量」インターネットなどのインフラ整備を推進。地球温暖化防止に向けて環境、エネルギー分野に重点投した。

 これが、いわゆる「緑のニューディール」で、目玉事業も盛り込まれた。景気対策の効果もあり、米国経済は7~9月期にプラス成長に回復。オバマ大統領は、景気対策を通じて2年間で350万人以上の雇用維持・創出を目指すとしたが、11月の失業率は10%と、高止まりしたままで、景気回復への道は、ほど遠い。4月5日、北朝鮮は、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を発射、2段目、3段目は日本上空を飛び越えた。

 5月25日には2度目の核実験を行った。相次ぐ強硬策の背景には、核抑止力を誇示することで、米オバマ政権との交渉や6カ国協議を有利に運ぶ狙いがあるとみられる。さらに金正日総書記の後継者に内定したと伝えられる三男、金正恩氏の実績づくりの側面もあると考えられる。核実験に対する国連安保理の制裁決議を受け船舶への監視や金融制裁が強まり追い詰められた北朝鮮は8月、拘束していた米女性記者2人を帰国させ米朝高官協議が始まった。

 しかし、前途多難の見通し。月5日、中国・新疆ウイグル自治区のウルムチで、ウイグル族と漢族による大規模な暴動が発生。多数の車両や商店が放火・破壊された。発表によれば197人が死亡、1700人以上が負傷した。両民族間の相互不信は根深く中国の少数民族問題の難しさが改めて浮き彫りになった。広東省の玩具工場に出稼ぎに行ったウイグル族が漢族に殴り殺された事件が発端。

 これが導火線となってウイグル族の内部に積もっていた漢族への不満に火が付きウルムチ暴動に発展。胡錦濤国家主席は暴動発生を受け主要国首脳会議「サミット」から急きょ帰国、政権による対応の遅れが目立った。やがて2010年を迎えた。2010年1月、23時、清水憲一が、強い胸の痛みを訴えて、救急車を呼んで、近くの大病院の救急に運ばれ、急性心筋梗塞とわかり、緊急ステント手術を受けて、すんでの所で助かった。

 その後、検査すると1ヶ所の心臓近くの太い動脈のつまりがあるので、そこにもステント手術をすべきと指摘され同意した。2010年10月、再度、心臓の近くの血管にステント手術して全て終了した。その後、3ヶ月に1回、検診を受けることになった。2010年9月の休日、清水浩一が車で、南房総へ向かい勝浦を観光して鴨川シーワールドを見学して自然の素晴らしさと魚のおいしさを知った。

 東京から近い所に、こんなに景色、環境が良く、天然温泉もあり食事の美味しい場所があるとは知らず、初めて行って感動。鴨川をドライブしてる途中に立派な大病院を見つけて入ると施設の素晴らしさに感動した。そして、ここで,残りの人生を過ごしたいと奥さんに言うと同意してくれた。その亀田病院の関連した老人ホームが,あると聞き、訪ねてみると、自分の想像を超える環境の良さに、ここに住みたいと奥さんと息子の清水浩一に語った。

 すると父の考え次第なので、好きなようにしたらと答えた。それを聞き下町の質屋を辞めて、ここに引っ越したいと言い出した。そして質屋を譲るからやらないかと言わた。その話を聞いて、清水浩一が、2人の資産が1.5億円を越え、ここで、昔から興味を持っていた太陽光発電システムと風車を使った自給自足の生活をしてみたいと奥さんに訴えると同意してくれた。

 子供達が、東京大学に入れば、学生寮かアパートに住めば良いと奥さんが言ってくれた。父の清水憲一も長年質屋を営んでいて、充分な資産を持っているから、自分たちでやっていけると告げた。そこで、東京から鴨川に引っ越すことに決めた。そこで、勝浦の温泉ホテルに泊まって、翌日、地元の不動産業者に、100坪程度の土地か、古家付きの住宅を探して欲しいと告げると古家付きなら,あるかもしれないと言われた。
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