第３５話：太陽光発電に未来を託して

　７月３日、記録的な大雨に見舞われた静岡県熱海市伊豆山地区で大規模な土石流が発生し２０人以上が巻き込まれ多数の安否が不明となった。７月９日～２３日から開催される東京オリンピック・パラリンピックについて、政府の東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県に対する緊急事態宣言の発令に伴い感染拡大防止の観点から、１万人の有観客で開催の意向から一転し無観客での開催とする事が決定。

　チケットの払い戻しなどを順次行い、対応する予定。７月２３日東京オリンピックの開会。新型ウイルス感染症の世界的流行の影響により近代オリンピック史上初めて前年夏の開催日程から延期。無観客開催を経て、開催される「～８月８日」。２０５か国･地域と難民選手団を合わせて、約１万１千人の選手が参加する。８月１１～１７日、前線が停滞し線状降水帯も発生した。

　これにより九州北部などで総雨量が、千ミリを超えて年間雨量の５割に達する地域も出るなど、西日本を中心に記録的な大雨が降り、土砂災害や河川の氾濫による被害が出た。９月３日内閣総理大臣の菅義偉が、同月に実施される自民党総裁選に立候補しないことを表明した。このため、自身の自民党総裁の任期満了に伴い自民党総裁および内閣総理大臣を退任することになる。

　やがて東京オリンピックが無観客で、始まり、連日、日本のメダルラッシュが、続いた。一方で、安全であったはずの外国人の動向については、遊びに行ったり感染したりして帰国する人などのニュースが、頻繁に報じられた。そのうちに、オリンピックが終了し、数日間の休憩をはさんで、パラリンピックが、開催され、８月２４日、パラリンピックが終了し全日程を終えた。

　そして、９月１日、早朝、Ｓ＆Ｐ５００ＥＴＦの気配値が４９８００円となり、全株、４千株、成り行き注文を出した、直ぐに売れた。その結果税引き後利益が、１８５０８万円となり投資残高が、３８６６６万円となった。この結果を知って、大型太陽光発電設備建設に１億５千万円の投資をすると、告げるとＳ銀行とＳＧ開発が、大喜びした。結局、全体の費用が、７億円で、清水が、１億５千円出資した。

　９月６日、この資金を有効活用しようと沼津の住宅メーカーＩ社の菅田社長に電話すると、８日の水曜日ならＯＫと言われ訪問した。新型ウイルス感染症で、都会から郊外に移り住みたいというニーズがあるのでは、質問した。すると三島、沼津、御殿場では、駅前のマンションへ、新しい人が、増えたと聞くと語った。

　そこで自分が、家を建てた三島郊外の丘陵地の中古の家が、売り出てる物件を解体して、建坪率が低いからあいてる土地に太陽光発電用の物置または、ガレージを作って作った電気を自宅で利用するシステムを作る。その御自宅にも給電して、余った電気も近所で使えるようにすれば良い。そうすれば、中古住宅も売れるし斜面の多い土地でも太陽光発電なら使えるから一挙両得ですと話した。

　その話誰から聞いたと尋ねられ、自分で、考えたというと、それは、素晴らしいアイディアかもしれないと言われた。実は、その地区には、大手銀行の施設があり将来太陽光発電を使いたいと会社でも話題になった事がある。しかし、かなり前の話で、当時は、太陽光発電装置の値段が高くて、採算が合わなかった。その点、現在、日本製でなければ、かなり安いシステムもでき信頼性もあるようだと語った。

　実は、私も単なる建築業者だけでは、建材の厳しい経済事情では、家を建てる人が少なくて何か良い商売はないかと考えていたところだと、笑顔になった。来週までに太陽光発電の業者で、親しい物がいるから３人で、話し合おうと言った。ところで、清水さんの資金は、どの位と聞かれ２億円位と答えると驚いた。９月１３日、新型ウイルス感染症のワクチンの２回目接種を終えた人が、日本全人口の半分を超えた。

　政府は１０～１１月の早い時期には、希望者全員の接種を完了する方針を示している。翌週の水曜日、Ｉ社に９月１４日１０時に行くと、３０～４０歳台位の男性２人が、来ていた。挨拶すると１人が、佐藤さんで、御殿場から三島地区を担当し、もう一人の加藤さんが、沼津市を拠点に太陽光発電の仕事をしていると紹介してくれた。