詩を眺めて想う

文字数 638文字

このNovelDaysで詩を眺める機会を与えてもらっている。今まで僕の人生の中に、詩を読むという行為をしたこともなかければ存在すらも頭からは消えていた。小学生の頃だったか、サトウハチロウという人が書いた詩を朗読会の時に、強制的に声に出して読まされて以降、関わることすらなかった。

詩を眺めて想うことは、純粋で綺麗な言葉だなと感じると同時に、その作者の人生の中から生まれてきた言の葉を紡ぐ過程には、色々な思いが込めていられているのだろうからか、僕の心の中に浸透してくるのだ。

どれほど後ろ向きな言葉であっても前向きな言葉であっても、その作者が培ってきた人生の一端を遠い地から眺めさせてもらっているのだから有り難いものだ。

僕には到底、そのような詩的なセンスはないのだが、純真な言葉を眺めているだけで癒やされ共感もさせられる。「今はそういう気持ちなんやね」と声を掛けたくなるぐらいに。

ふと眺めた詩であっても、作者と読者の間には少なからずご縁というものがあると僕は考えている。同じ地球上で同じ時代に生きているだけでも、同士なのだから。

今日もまた詩を眺め、ご苦労様という気持ちとそのご縁に感謝をしていいねを押す。どんな人生であっても、その経験から生まれた言葉はダイヤモンドよりも美しく瑞々しい。

生きていればいろいろな事に遭遇し想いが募るが、それを素直に表現できるのは素晴らしい生き様だと思う。そういう生き方をして流れ着いた先に、青い鳥が美しく遊覧飛行している宝島に辿り着けるのかもしれない。
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