第一章 女の道

文字数 8,145文字



第一章 女の道

多分きっと、今の時代であれば、こういう言葉は間違いであると平気で言えるかもしれないし、それに沿った福祉制度も充実しているから、それにすがることだってできるだろう。しかし、その以前に生まれたものというのは、すがるものなど何もないので、直に迫害を受けることになり、大いに心に傷を残す。まあ、それがあるから法が新たに作られ、より暮らしやすい社会ができていくわけであるが、傷を受けた当事者から見たら、たまったものではない。

特にそういう被害をもろに受けてしまう場所がある。それはどこかというと、教育機関である。海外ではまた違うかもしれないが、日本の学校というものは、違法な指導の温床と言っても過言ではない。特に、幼児期を扱う幼稚園や保育園と、思春期を扱う高等学校が一番危ないと言われる。多少異なることもあるが、この二つには共通する特徴がある。それはなにかというと、「階級」が作られる基盤になることである。もう少し具体的に言うと、親の社会的身分と経済力によって在籍する場所が異なり、どの教育機関を出たのかということで、自動的に階級が作られて、日本人の社会的身分が結制されるのである。そしてそれは、海外と違い、身分、あるいは称号として一生本人に付きまとう。どんなに能力が高くても、身分が低いからと言って、幸せになるのを諦めなければいけないケースはざらにある。まあ、インドのカーストほど厳しいものではないが、現在でもそのことが原因で起きる人種差別は数多くあるだろう。

保育園とか幼稚園では、本人がその衝撃を受けることはまだ少ないが、高校の場合はそれが顕著に出る。ある程度、成長して世の中の事を少しばかり知っている若い人は、自分がどの高校を出たかでここまで差別されるのかということに気づかされ、ものすごい大きな衝撃を受けるのである。最近では命を落とすこともあり得る。そうならないためにはどうするか、というと、ただとれる対策方法は、他人よりも偉いと言われている教育機関を出るしかない。だから、親になった高校生たちは、わが子にはこの衝撃を受けさせるまいと必死になって、子供に勉強しろと尻を叩く。子供の方はうるさいとしか受け取れないか、それを信じ込んで上級学校にいく。そして前者には、幸せな人生が、後者には偏見と差別の嵐が用意されている。

ただ、最近では例外的な人も多くなってきたようだ。もし、上級学校を目指すなら、高校もそれに準ずるところに行かないと行かせてもらえないというのが当たり前になっていたが、あえて、そうしないで上級学校へ行こうという人も増えている。と、いうのも上級学校には、学力というものはあまり重要視されず、技術や感性などのほうが高く評価されるタイプの学校もあるからだ。具体的に言うと、楽器を弾くとか絵を描くとか、そういう事を学ぶための上級学校は、まずそれらをできる人を求めるため、あまり学力は要求されないのである。勿論、そういうところを目指すための高校も存在するのだが、まだ数は少なく、大概の生徒は、一般的な高等学校へ行く事が多い。彼等にとっては、高等学校はまだ通過地点に過ぎず、最終的な称号は上級学校で得ると解釈するので、高等学校はさほどたいした学力の要求されるところへは行かないとすることが多い。それに、上級学校へ行くのに学力はさほど必要ないのであれば、それに時間を費やされるようでは、時間の無駄だと解釈する人もいるのである。特に、前述した、芸術関係の高校に乏しい地域では、そうやって「逃げる」ことが必要になってくる、という人もいるだろう。

ところがそうなると、高等学校内では、マイノリティとして生きることを強いられるので、これを乗り切るすべを知らないと、大変なことに陥る可能性もあり、上級学校へ進学するのを阻まれることもある。時に、大事なものまで落としてしまう人も出現する。そして、残念ながら、彼らの処理というものは、ほとんど行われていないというのが現状だ。

都会と田舎というものは、そこが大幅に異なってしまう。都会は移民者の街であって、ある程度受け入れてくれることも多いが、田舎は少しでもほかの人と違うことがあると、徹頭徹尾、最近では殺されるまで差別され続ける。

そうされてきた者たちは、どうやって生きて行けばいいだろう。という厳しい問題を、日本の高官は誰も知らない。

この高校も伝統だけはある古い高校であったが、近隣に私立の進学校が建設されて、本来欲していた生徒が全部そちらにとられてしまい、残っているのはおおよそ勉強なんかやる気のしない、たらたらした生徒たちばかりだった。学校で学問を教えている人を教師というが、そういう生徒たちを統制するには、ものすごい存在になることが必要であった。時には、やくざの親分と同じようにふるまう教師もまれではなかった。

公立、つまり県立学校だったから、何年かすれば異動になるのだが、ここに来た先生たちは、今年はあたりが悪いなんて平気で言いふらした。公立学校が有名になる県なので、公立のほうが優秀と勘違いされがちなのだが、最近では私立学校が旺盛なサービスで生徒を獲得してしまっており、公立学校の立場は逆転している。エアコンが付いている教室で勉強したがる生徒は多いし、させたがる親も多い。それに、私立のほうが部活に打ち込めるように工夫されているとか、授業の質がいいとか、良い評判が上がっていて、公立学校は何も良いところがないとみなされることも多かった。そういう中で公立学校が良い学校だという評価を得られる手段はただ一つ。どれだけの生徒を上級学校へ送り出したか。これだけであった。

今日も朝の職員会議で、体の大きな学年主任が、どうすれば生徒たちが勉強しようという気になってくれるかを、やくざの親分みたいに演説している。先生たちは、それを本気で信じているかは不明だが、一応はいはいと返事をしている。その一人である、中村美子もとりあえずその話を聞いていたが、時にちょっと無理なのではないかと感じ取ってしまった。

演説が終わると、先生たちはそれぞれの授業がある教室に移動していく。みんな今日もやらなきゃならないかあなんて嫌そうに言いながら。

「いいですか、中村先生。」

美子が教室を出ようとすると、不意に学年主任に呼び止められた。

「今日こそぜひ、彼女を説得してくださいませよ。」

説得って何だっけと思わず美子が考えていると、

「とぼけないでくださいよ。とにかく、国公立大学に行くように、松本麗子を仕向けることですよ。」

と、学年主任は続けた。

「あ、ああ、そうでしたねえ。松本さんねえ、、、。」

松本麗子というのは、美子の受け持っている女子生徒であって、先日行われた模擬試験で一番を取った生徒である。しかし、進路希望調査では、国公立大学なんて一つも出さず、極度に偏差値の低い私立大学を第一志望校に書き込んでいる。

「国公立大学に確実にいけるような生徒が、偏差値が40しかない大学を第一志望にするなんて、言語道断だと言ってやってください。」

「そうですけどね、それは何回も言いました。でも、彼女はだめでした。首を縦に振ったことは一度もありません。」

美子は、正直に答えを言うと、通りかかった中年の教師たちが、

「へえ、あんなに人気の高い中村先生が、優等生の彼女を動かせられないとは、どういう事ですかなあ。」

「中村先生は、生徒には人気がありますけれども、それ、勘違いしないでくださいよ。」

と、言いながら教室に向かって行くのだった。

確かに美子は生徒から人気があるのは間違いなかった。彼女が出勤してくると、生徒が必ず声をかけてきた。帰ろうとしても声をかけてきた。男子生徒も女子生徒も同じだった。わからないことがあれば、質問してくる生徒も多かった。でも、それが成績の向上に結びつくとは限らなかったけれど。まあ、それはよかったが、これがほかの教師から、嫌味を言われる原因でもある。中には中村先生は美人だから、化粧もしなくてよさそうだし、なんて幼稚なことを言ってくる若い女性教師もいる。

生徒から人気はあったのは確かだが、高齢の教師たちは、彼女の指導力はあまりないと言っていた。その証拠に、彼女はこの高校に赴任してきて、一度もクラス担任を任されたことはなく、大体は副担任となっていた。今年も担任教師は別にいた。まあ、その担任というのが、比較的おとなしいタイプの先生だったので、人気は美子のほうが上ではあったが。そうなると、担任の先生より目立ってはいけないと、学年主任から厳しく注意された。

それに、彼女は致命的な弱点がある、とほかの教師たちは言っていた。それは、彼女の指導の下、国公立の大学へ行ったものが全くいないこと。大体の進路指導は、担任が手伝っていた。これが、人気のあるのに、実力がない教師とされる原因の一つだった。だから、美子自身も、この苦手意識を早く改善し、自信のある教師になりたいと思っていた。何とかして、誰か一人、自分で国公立大学に行くように指導しなければ。担任の先生の手伝いがないと生徒を動かすことのできない、ごんぞう教師なんて言われるのは、早くおしまいにしたい。美子はそればかり考えるようになっていた。

よし、今日こそ松本麗子を自分の方へ向かせよう。そう頭の中で誓って、美子は教室へ向かって行った。

長い廊下を歩いて、三年二組と看板のある教室に入る。ここが、彼女が副担任をしているクラスだった。

「ほら!授業を始めるわよ!」

教室の中では、女子生徒は友人としゃべるのに夢中で、男子生徒は、スマートフォンでゲームをするのに夢中になっている。

「もう、三年になったんだから、少し礼儀正しくしなさい!」

時に教卓を叩かないと振り向いてくれない生徒たち。まあ、幸い今日は暑いせいか、すぐに黙ってくれた。

「はい、始めます!」

学級委員長が起立と令を出すと、生徒たちはしぶしぶ立ち上がり、いやいやながらに礼をして、ふてぶてしく椅子に座る。

「じゃあ、教科書の13ページを開いて!」

美子が教える科目は世界史。すべての生徒が受験に必要な科目というわけではない。だから、教科書は開いても、その裏で、予備校でもらったテキストを開き、別の勉強をしている生徒も結構いる。美子は、そういう生徒がいても仕方ないことだと思っている。むしろ、それのおかげでよい大学へ行ってくれるのであれば、それでよいことにしているので、彼らに対して何も注意しなかった。そんなわけで、世界史の授業を聞いてくれるのは、ほんの数人しかいなかったが、その中に松本麗子もいた。いつも熱心に自分の授業を聞いてくれるだけではなく、模試でもいい点を取ってくれるのだから、かなり頭のいい生徒であると、美子は確信している。そういう生徒だから、センター試験だって、かなりいいところへ行ってくれるのではないかと密かに考えている。彼女を、学校のイメージアップに使わない手はないと学年主任がそういっていたが、美子もそう思わずにはいられなかった。淑子の質問に、麗子は丁寧に答えるし、わからなければすぐに聞いてきてくれる。それをすべての生徒がやってくれればいいのだが、そんなことは夢のまた夢である。

チャイムが鳴り、授業は終了時間になった。生徒たちは形ばかりのあいさつをして、すぐにおしゃべりやゲームを再開した。美子は本来であれば教室から出て行くが、麗子に声をかけて、廊下へ呼び出した。

「麗子さん。」

麗子もなぜ自分が呼び出されたのか、答えを知ってしまっているらしい。またですか、と嫌そうな顔をしている。

「麗子さん、もう一度、志望大学考え直してくれないかな。」

麗子は、一つため息をついて、早口に美子にこういった。

「先生、もう一度と言っても、私の答えは変わりませんよ。私は、国立大学を受験する気なんてさらさらありません。もう、志望大学は調査票に書きましたよね。その通りにしてくださいよ。」

「そうだけど、あんな偏差値の低い大学じゃ、あなたがもったいないのよ。」

「もったいなくなんかありませんよ。偏差値が低いと先生はおっしゃいますけど、ピアノの実技試験で言ったら、本当に難しいんですよ。他の大学と比べたら、明らかに課題曲の内容が違いますもの。」

まあ、多分、その道に詳しい人であれば、課題曲の名前を言われても、簡単とか難しいとかすぐに甲乙つけてくれるのだろうが、音楽の事なんて全く知らない美子には違いが判らないから、その難しいの意味が理解できなかった。

「偏差値なんか関係ないんです。要は、実技試験が難しいだけで。それにセンター試験も何も、必要ないですよ。」

「センターさえも受けないの?受けたほうが滑り止めはできるのに?」

「はい。そんな余分なことはしたくありませんね。と、言うかほかの音楽大学でもセンター試験なんて課す大学はほとんどありません。」

「じゃあ、何でこの高校に来たの?そんなことを言うのなら芸術高校に行ったほうが。」

「だってないじゃないですか!」

本当に、この生徒はこの高校を馬鹿にしているのかと、美子は思わず怒りが生じてしまっていた。

「わざわざ芸術高校に行かないでこっちに来たのだから、少なくとも一般科目を勉強しようという意思があるという事よね、そうでしょ?だから、私の授業だって、聞いてくれているんでしょ?」

「違いますよ。私は、普通の科目というのは高校まででおしまいだと思っているから、しっかり受けようと思っているだけです。」

美子の頭に衝撃が走る。

「じゃあ、大学で何を学ぶのよ!」

「だからさっきも言ったでしょ。音楽ですよ!」

美子に負けない口調で麗子も答えた。体の大きさからすると、麗子も美子もさほどかわらない。自分の目の前に生徒である麗子の顔が真正面に来る。こうなると、見下ろすような真似はできず、対等に話さなければならない。今の高校生は、昔に比べるとまずそこが違っている。だから、生徒も教師も平等だなんて、おかしな神話がまかり通っているのかもしれない。

「麗子さん、音楽を学んでどうするの。その先に何があるの?」

「ええ、大学院に進んでもいいと家族は言っていますし、音楽教室を開いてもいいかなと考えています。」

よし、これで攻撃の準備は整った。

「そんな甘いことしか考えてなかったのね。よく考えてごらんなさいな。芸術で養えるなんて、ほんの一握りよ。いい、音楽なんて、何も必要とされる学問じゃないでしょ。演奏なんて、CDを聞けばいいことだし、音楽の先生は学校に一人か二人いればいいだけだし、子供のピアノ教室だって少子化で減っているし。それにね、ショパンとかシューマンとかそういう人たちの音楽を理解してくれる人が、果たして何人いるかしら?誰も理解なんかしてくれはしないわよ。あなたは、どうせただのわけのわからない音楽を作っている、ただの変人としかみなされないわよ。もし、一般企業に就職したって、一度社会から隔絶されて音楽に打ち込んできたものが、こっちへ帰ってくることは本当に大変なわけ。企業は使える人しか採用なんかしてくれないわ。ただ、親の庇護を一心に受けて、役に立たない勉強をした人間を採用しようなんて誰も思わないわよ。前に学年主任の先生が言ってたでしょ。芸術に取りつかれると残る道は乞食みたいになるしかないって。あなたもそうなりたいの?そうして、親御さんにいつまでも心配させたいの?」

麗子の顔が曇っていく。確実に弾丸は彼女の体に入っていく。

「いい、麗子さん。親御さんにとって、一人娘であるあなたが、お金がなくて苦労して生活するようになったら、一生心配ばかりして暮らすようになるのよ。それに対する世間の評価ってのは、馬鹿にするしかないのよ。そうして、あのうちは育児に失敗したとかそういうレッテルを張って、親御さんたちまでみじめな思いをして生活するようになるわ。それを、あなたは今作ろうとしているじゃないの。これまで一生懸命苦労して育ててくれた親御さんに、さらに追い打ちをかけるような生き方をして、何も罪の意識がないなんて、犯罪者と同じような物でしょう。」

やがて、選挙演説するようなつもりで美子は言った。

「それに、親御さんだって、あなたより先に逝っちゃうんだから。お金がなかったら、あなたどうするつもり?音楽をして稼ぐことができなかったら、あなた、食事にありつくことができなくなるのよ。そうなったらどうするの?発狂して精神科でも行く?犯罪を犯して刑務所でも行く?そうなったら嫌でしょう?音楽を学びに行くってことはそういう事になるの。だから、今直ぐ改心して、正しい生き方ができるように考え直しなさい。」

「正しい生き方?」

「そう!この前学年主任の先生が言ってたでしょ。人間にとって正しい生き方は、他人を助ける仕事をして、他人から尊敬されることだって。それに最も近くて、もっとも需要がある生き方は、医療とか介護とか福祉の大学へ行くことだって。そうすれば、そういう仕事に就いて、少なくとも他人から尊敬されることもできるでしょ。ここにきているということは、中学校時代にもからかわれたと思うけど、あまりいい評価をもらってきた人間じゃないという事なんだから、その名誉を挽回するためにも、そういう大学へ行って正しい生き方をしないと改善できないのよ。一度つけられたレッテルを取り払うことは本当に大変よ。今は、どこの大学とか高校とかそういう事ですぐに善悪が分かってしまう時代でもあるんだから、なるべくなら、そういう影響をされないで幸せな人生を選ぶことを考えたほうが賢明じゃないかしら。そのためには、お金が必要なの。お金を得るためには働くでしょ。働くのは職場があるからできるの。その職場を得るには、それまでに知識が必要。それを大前提で生きていくんだから、そのために役に立つ大学を選びなさい。そうして、親御さんたちを安心して成仏できるようにさせてやりなさい。最期まで娘を心配させていくよりも、もう安心して任せられると考えていくほうがどんなに楽なのか考えなさい。もう高校生なんだから、そのくらいわかるはずよね!」

よし、最大級の大砲が撃てた。これだけ大きな弾丸を打ち込めば、彼女も間違いなく自分の方へ投降するだろう。美子は、降参したという台詞が聞こえてくるのを待った。

「でも、私は、やっぱり、音楽が好きですし、音楽の勉強をしたいと思います。」

これだけ言っても、まだ敵は陥落していなかった。

「じゃあ、これからどこの会社に入るのか言ってごらんなさい!」

思わず逆上して、肌身に張り付けていた守り玉を放つ。

「わかりません。もしかしたら、大学に行っている間に見つかるかもしれないし。」

「世間知らずの親殺しもいい加減にしなさいよ!あなたがこうやって勉強している間に、親御さんたちはどれだけ苦しんでいるかと思っているの!その成果が報われない学問をして、職業にも付けなかったら、どれだけがっかりしたかを想像してごらんなさい!極論を言ってしまえば、あなたは親殺しよ!」

麗子は少し黙った。表情は何も変わることはなかったが、しばらくしてこう答えた。

「わかりました。先生。」

やっと陥落か。

「じゃあ、明日までにすぐに第一志望校を探してくることね!」

「はい!」

勝利の喜びをかみしめて、美子は職員室に戻っていく。

翌日。

美子は、いち早く出勤して、学年主任に最大の難敵が自分に投降したことを得意げに話した。そして、自分の下に降伏した証拠に、今日第一志望を持ってこちらに来るということも話した。他の教師たちもやっとそうなってくれたことを喜んでくれたので、美子は得意絶頂であった。

しかし、敵は、彼女の前には現れなかった。
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