【解説】そもそもサイバーパンクって?

文字数 713文字

 さて、間章といたしまして。
 ここでは、〝サイバーパンクとは何ぞや?〟という素朴な疑問にお答えしてみます。

 ◇

 〝サイバーパンク(Cyberpunk)〟は〝Cyber〟と〝Punk〟からなる造語です。

 〝Cyber〟は〝人体やその意識を機械的(または生物工学的)に拡張すること〟を指す単語ですね。
 サイボーグも〝Cybernetic Organism〟が語源ですから、〝肉体を拡張する〟という意味で〝Cyber〟です。
 精神の拡張という意味では、広くは世界中と意思疎通するインターネットへの接続が当てはまりますし、
 狭くは意識をネットに直接接続する〝没入(ダイヴ)〟まで踏み込むことも〝Cyber〟です。
 ここでは、〝人体単体だけでは成し得ない機能や意思疎通〟を可能にする技術――と捉えていただければよろしいかと。

 〝Punk〟は、〝既存の体制や社会に対する反発〟を指す単語ですね。
 技術によるヒトの変化を描き、それに伴う社会や体制の変化を描く――というのが〝Punk〟に当たるものでしょう。
 サイバーパンクには脳や中枢神経を改造する作品が多く、意識や魂が不可侵の聖域でいられなくなる――という意味では、倫理感に挑戦する〝Punk〟を当てはめてもいいかも知れません。

 ◇

 なので、サイバーパンクとは。
 〝人体(の能力)を拡張する技術〟のある世界観で、〝既存の社会や体制の変容、またはこれに対する反発〟を描く――というのが〝大雑把な定義〟と捉えてもよろしいのではないかと考えます。

 本作品に関わってくださった全ての方へ、感謝を込めて。

 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。
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