(二)-14

文字数 222文字

 四人はそれぞれ、地面にうつぶせにさせられ、手を後ろに回された。そして親指同士をナイロンの結束バンドで止められた後、無理矢理立ち上がらせられて、やってきた民警の護送車に乗せられた。

 週の始めにかかわらず、家に帰れずその日は警察署の留置場で一夜を明かすことになった。
 形式通りに公式記録の内容の確認が一通り行われた後、拘束された顛末について悦子は刑事に悪態をつきながら話した。殊にその原因は相手の中年作業員の二人にあることを強調しながら。

(続く)
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