設定資料・用語解説集

文字数 1,538文字

【惑星カオス】(わくせい・かおす)
本作の舞台。遥か未来に人類が移住した架空の惑星。

【混沌エネルギー】(こんとん・えねるぎー)
惑星のあらゆる物質に宿る一定の法則、規則性を持たないエネルギー。先住民は〈カオスの力〉と呼ぶ。

【地下水脈】(ちかすいみゃく)
惑星の地下に張り巡らされた水脈。先住民は地下水脈に水路を構築し、移動や物流運搬の手段としている。

【先住民】(せんじゅうみん)
惑星本来の環境下で暮らす初期入植者の子孫。混沌エネルギーに晒されて暮らすうちに繰り返しDNAに傷を負い、長い年月を掛けて多様な突然変異を来している。

【都市人】)(としじん)
先住民の数百年後に移住してきた後期入植者の子孫。地球環境に近い都市を築き、その中で暮らしている。都市の外に出るには特殊な保護スーツを着るか、保護剤を内服しなければならない。

【都市】(とし)
後期入植者が築いた地球環境に近い文明地域。エネルギー変換装置を用いて混沌エネルギーを電力に変換するため、混沌エネルギーは充満していない。巨大都市である八つの〈ドーム〉と、四十三の〈衛星都市(サテライト)〉がある。

【カオス世界】(かおす・せかい)
先住民の暮らす、都市の外の世界。惑星本来の環境下にあり、混沌エネルギーに満ちている。人類のほか、突然変異を来した多様な野生生物が生きている。

【エスプランドル鋼】(えすぷらんどる・こう)
混沌エネルギーの触媒となる特殊な金属。

【ティエラ教義】(てぃえら・きょうぎ)
先住民が生み出した哲学的学問体系。移住した惑星にとって異物である人類が、惑星の環境と調和を保って生き延びる術を探求するため、世界の全てについて学ぶことを目的とする。ティエラ山を本拠地とする。
◎本院・・・ティエラ山にあるティエラ教義の総本山。
◎分院・・・ティエラ山以外にあるティエラ教義の学院。

【ティエラ棒術】(てぃえら・ぼうじゅつ)
知識だけでなく、肉体と精神を通じてこの世界を理解するために生まれた武術。予測のつかない混沌エネルギーの流れに呼吸を合わせ、自らがその一部となったかのごとく動く。

【学師】(がくし)
ティエラ教義の探求に身を捧げる者。身体にエスプランドル鋼の粉を用いた刺青を彫っている。刺青を彫ることで混沌エネルギーを身体で感じることができる。また棒術を通じて混沌エネルギーと共鳴する方法を学ぶ。
◎下級学師・・・最も下位の学師。両足首に刺青を彫る。
◎中級学師・・・大学師一人によって認定可能。両手両足首に刺青を彫る。
◎上級学師・・・三人以上の大学師の合議によって認定される上位の学師。額、両手両足首の五箇所に刺青を持つ。
◎大学師・・・最上位の学師。上級学師の中から選ばれ、学師の昇級の決定権を持つ。
*この他に学師の資格を持たず、単にティエラ教義の学院で学ぶ者を学徒と呼ぶ。

【ティエラ・ゲレロ】(てぃえら・げれろ)
特にティエラ棒術を極めた学師に授けられる称号。称号と共に純正のエスプランドル鋼でできた棒、エスプランドル仗を授かる。エスプランドル仗を用いることで莫大なカオスの力を操ることができる。通常は上級学師から選ばれる。

【連盟】(れんめい)
五十一の都市に加え、比較的大きく安定した先住民の国家や自治区が加盟する組織。都市人と先住民は平等であるという理念の下、真の〈国際社会〉の形成、ならびに世界平和と人道性の維持を目指している。連盟憲章と連盟法は加盟国が遵守しなければならない、惑星唯一の国際法。

【先住民の血】(せんじゅうみん・の・ち)
都市人を標的にする先住民のテロ組織。

【水獣】(すいじゅう)
地下水脈に棲息する巨大な肺呼吸の動物。体内に混沌エネルギーを蓄えている。知能が高く、性質は穏やか。先住民による地下水脈を用いた物流運搬に使役される。
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登場人物紹介

エドガルド

ティエラ教義の学師。ティエラ棒術の名手。

ナサニエル

都市人。ティエラ教義の学徒。

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