５　誕生会に男子はいらない

それは大きな問題だった
誕生会に男子を呼ぶかどうか
確かに気になる男の子はいる
でも　なんか違う気がする

小学男子なんてがさつで横柄
いきがるだけのうるさい生き物だ
気になる子だけを呼ぶのは変だし
その子だって気を遣っちゃうだろうし

そもそも　私たちの誕生会は
大人の女子会みたいなもの
ただただお喋りして笑い合って
無限の時間を楽しむ特別劇場

そこに余分なものなど要らない
男子はその余分なものなのだ
お菓子の中に酒のつまみを入れる
そんな違和感を私たちは持つ

議論は無駄だった
賛成する女の子はいなかった
やはり　私たちは気が合う
同性の気楽さこそ最高の贅沢

成功だったよ
夜になって解散するまで
誕生会は女の子の独断場
気兼ねゼロは永遠の輝きだった