6 絶対不適格先生

文字数 403文字

小学生にとって先生は絶対
今ならその地位も落ちてはいるけど
それでも子どもにとっては大切
家族以外で最も距離の近い存在

だけど どこの世界にも
この人はダメだなっていう
ちょっと頼りにならないな
そういう存在はいるものだ

その先生がそうだった
授業の記憶は殆どなくて
普通だったのかもしれないけど
やけにだらしなかった記憶

席替えとかするとき
わざと男女をくっ付けようとしたり
テストを返すと点数は言わないけど
表情でそれを分からせてしまう

なんか子どもたちを
自分の所有物のように
好きなようにいじりたい
そんなのを思わせていた

体罰をしたこともあった
激しいものではなかったが
子どもの心に傷をつけるには
充分すぎたと記憶している

今だったらハラスメントと
言われまくるような先生で
年度が替わったら異動していた
苦情が多かったのかもと今思う

一期一会
今の子どもたちよ
素敵な先生に出会えているか
先輩の僕らは祈っているんだ

その柔らかな心が
傷つき失われないことを
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