明かされる真実
文字数 1,737文字
警察が部屋の前で番をしているので病室はすぐにわかった。
「まぁ、前回は奪う側、今回は奪われる側・・・。あんまりいい気分じゃないだろうと思ってね」
「・・・ま、それはさておき、今回はお前の腕と足を奪った相手。それを相手にしなくちゃいけなくてね」
「話を聞かせて欲しいんだ」
竜也
「わかった、話すよ、話せばいいんだろ」
「俺に宝石を渡してくれたのは、二人組だ」
「一人は長髪の、もう一人はがっしりとした男だ」
「たしか、長髪のほうをリーダーと呼んでいたはずだ」
「やつらの他に仲間がいるのかはわからない」
「俺をやったのは、屈強な男のほうだ」
「よくわからんが、手を狼にかえて、すべてのものを消し去る力をもっているようだ」
「俺は為す術がなかった」
「あいつはバカそうだが、実力は確かだぞ」
「お前らだって負けるかもしれない」
その時、警察署から連絡が入った。
石田光輝からの連絡を受け、相手の潜伏先がわかったのことであった。