依頼を受ける少年少女
文字数 678文字
署長
「篝くんは2回目だったね、よろしく頼むよ」
「えぇ、今回もよろしくお願いします」
と微笑みながら
「よろしくお願いします。礎さん」
軽く会釈
「うん、こちらからもよろしく」
と会釈
「ともかく、この今回の情報は聞いたもので全部かな？」
署長
「ああ、全部だ。目撃情報がじゅうぶんでないのはすまないと思っている」
「いや、大丈夫ですよ」
「それで、どう行きましょうか？」
見上げるような視線
「とにかく、どう回るかはちゃんと考えなくちゃな」
「先輩にお任せします」
にっこにこ
「オーライ、責任重大だな」
「なら、俺は後に回ろうか巡査部長さん以外の二人が気になっててね」
「了解です」
「しかし、前回といい。やっぱり宝石関係かね」
「そうなんですか？」
「うん、なんとなくそんな気がしてね。まだ宝石も見つかってないんだろうし」
「宝石が残虐性を持たせてるのか、それとも残虐な人が宝石を持ってるのか」
「まぁ、どちらにしても止めなくちゃいけないからね。頑張るか」
「まあ、私は頭良くないんで、難しいことはお任せしますね、先輩」
クスっと笑う
「…了解、振り回されないように頑張ってみるよ」
少し遠い目をしながら
（ジュース位は覚悟しとくか）
（きっちり、止めてやらなきゃいけねぇしな）
「……まあ、まずは、詳しい話を聞きに行きましょう」
何もない空中に右手を捧げるように持ち上げ、何かを掴んだような仕草から一変
「……せいぜい、仕事は果たすさ」
黒く染まった髪を軽く掻きむしり
美空はその身に友である霊を宿すことができる。
その事は篝も知ってはいたし、見たこともあるが……
「…お、前に見た……奴じゃ……ない……？」
困惑中
