依頼を受ける未成年退魔士

「はーい！　がんばりまーす！」

　声がでかい

「了解です、同じくがんばります」

と苦笑い。

「警察の言うことも聞かずに逃げてるなんて、すごい悪い奴ですよ！　そんな犯人はあたしがぶっ飛ばしてきますから、ご安心ください！！」

　拳を握って立ち上がる。

「まぁまぁ、落ち着けよ。真っ直ぐなのは良いことだけどさ」

と微笑む

「まぁ、止めるのも悪いけどね」

「はい！すいません！　やる気がでるとつい身体が動いちゃって。　よく先生やシスターにも注意されるんですけど」

　また席に座り

「問題ないさ、危なくなったらこっちもきっちり手を回して見せるしね」

と頷く。

「ところで、これからどうしましょう　篝さん？　とりあえず犯人のところに行ってぶん殴る、じゃダメですか！？」

「まぁ、説得できれば一番なんだけど・・・無理そうだし許可するよ」

と暗黒微笑

「よし！それならあたしに任せてください！　あたし、最強なんで！」

　篝の笑みの意味すらわからず、にっこり

「まぁ、殺さないようにだけしてくれよ。俺は別の最強さで外堀を埋めてみるよ」/

「殺しません！　ぶっ飛ばすだけです！　で、きちんと警察にお届けします！」

「オーライ、んじゃその方向でやっていこうか」

「篝さんも別の最強なんですか！　　すごいなー、楽しみだなぁー！

　・・・あ、楽しみとか言ったらダメですね」

ちょっと声をひそめ　

「・・・でも、あとで篝さんの能力見せてもらってもいいですか？」

「いいけど、儂の能力は見て分かる能力じゃないぞ（小声）」

「そうなんですか！？　あたしのはこれです」

　撫子の背丈を超える大きさの黒いケースを開け、巨大な剣を掲げる（頼まれてもいないのに）

「あたしの愛剣！　アロンダイトです！！　これでぶっ飛ばしますよぉおおおお！」

　テンションが上がってきて膨大な気が溢れ出す

「落ち着けよ」

と軽く頭にチョップを入れる

「ったく、こりゃ久々の苦労者枠になりそうだ」

といいながら笑っている/

「はい！落ち着きます！」

　ケースに剣をしまい、背中に背負う。

「もうそろそろ行ってもいいですかね！？　篝さん！」

「うずうず」

「いつでもいいぞ」

頷く。

シーンチェンジです。