黄金の言葉
文字数 2,194文字
光輝
「親父は街の交番のおまわりさんだった」
「刑事のようにカッコよくはなかったけど、街を護ろうとする立派な大人だった」
「だからこそ、俺も警察官を目指していた」
「でも、俺の目の前で、親父は……」
「そんな親父のために、お前に何ができるっていうんだ」
「俺は……」
「俺は何もできなかったというのに」
「……彼が残した事件を解決できる」
「貴方の父親が命を懸けてまで残した、貴方に託した情報から、貴方が残してくれた証拠から事件を解決できる」
「……それに、そんだけ悩めるんなら重畳。良い刑事さんになれるぞ」
「そう思うか?」
そういって光の刃を作りだす
「残念な事に、俺は子供だけど"普通"じゃない。幸か不幸かそのバケモノを圧倒出来るほどの力を持ってしまった」
「後ろの奴なんか、そのあんたの言っていたバケモノと平然と対峙してのけちまったよ」
と撫子をチラリと見る。
光輝は驚愕する。
「馬鹿を言うなよ、少年。なんで俺がここに来たと思ってる。お前にも出来ることがあるから来たんだ」
「警察官の父親から受け継いだその目で、気づいたことを教えて欲しい。それがもしかしたら数人かもしれない。でも僅かな命でも救うきっかけになるかもしれない」
「残りはこっちの仕事だ、きっちりと犯人捕まえて、事件解決といこうぜ」
「俺らなら、それが出来る」
能力2:礎の結界 [結界]で気配が外に漏れないように
能力3:ヒルコ [守護神]でヒルコに力を貸してもらい
能力4:未来を掴もうとする者[感情]の決意でまるでそれが本当に可能のように空気を震わせていこう。
光輝
「川沿いの道で、パトロール中の親父と偶然あったんだ」
「その時、ヤツが河原のほうから現れた」
「だが、ヤツのほうから、水が竜のような形になって親父のほうに飛んでいき」
「ヤツをみて、親父は「逃げろ」と叫びながら拳銃を取り出した」
「親父の胸を」
「倒れる親父、笑うあいつを見て」
「俺は拳銃を構えてうったんだ」
「ヤツの竜もせまってきたけど、俺の撃った銃の弾丸が、ヤツの右手にあったったら」
「急に弾けていなくなったんだ、俺は、今なら逃げれると思って逃げてしまった」
「あの時、ためらわずもう一発打っていたら……」