(二)-13

文字数 252文字

 話は弾んでいたものの、翔太は二二時になると、終電を理由に拓弥を連れ出すような格好でバーを退出した。
 二人は池袋まで戻ると東部線の改札を抜けて電車に乗った。
 拓弥は電車に乗っている間、ずっと黙っていた。
 拓弥は初めて入ったバーで、色々飲んでみようと思い、バーボンやウヰスキーなどを調子に乗って何杯も飲んだ。量は飲んでいないはずであったが、アルコール度数が普段飲むビールとは違うため、いつも以上に酔ってしまったようだった。
 翔太も顔を真っ赤にしていたが、とりあえず、まだ理性は残っているようだった。

(続く)
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