第31話:富子と礼二の小旅行

文字数 1,689文字

 そして、今後は,自分で図書館に行ったりして、気に入った本を読んで、その感想と、あらすじを教えてた,富子が言った。富子が、令二に寄り添いながら歩いて、耳元で、思った通りの人で本当に良かったと言い、ハンカチで涙をぬぐった。それを見逃さなかった、善継が、富子に、しっかり、ついて行けよと、肩をたたくと、本当にありがとうねと,答えた。

 やがて、5月18日を迎えて、約束通り、八王子駅に8時に集合して、?浜線快速電車で、?浜駅へ、そこで京浜急行の快速特急で三崎口駅まで行った。10時半に到着して、バスに乗って三崎港に11時過ぎにへ着いた。そして、漁港の市場を散策して、マグロや、いろんな魚を見て回り、お腹が空いたので,近くの料理店に入り、京浜急行のマグロ切符を見せて、食事を終えた。そして、12時にタクシーで城ヶ島灯台近くへ行き、荒々しい磯と海のしぶきを見学し、多くの写真を撮った。

 その後城ヶ島灯台公園を散策した。そして城ヶ島の散策して、お土産を買って、13時半にタクシーで三崎口駅行きのバス停まで行って、バスに乗り、14時過ぎの快速特急で横浜駅に15時半について、そこから、?浜線快速にのって、17時前に八王子駅に到着して、いつもの駅前のカフェで、旅行の話題で盛り上がって、夕食を食べて18時半に解散して、家に帰っていった。

 5月20日、早朝に、令二から善継への電話で、体調が悪い、疲れて、冷や汗が出ると連絡が入り、車で迎えに行き、近くの大病院に入って、救急の診察を受けると、内科で優先的に直ぐ見てくれて、血液、尿検査と心電図、レントゲン、CT検査をした。昼過ぎに結果が出ると言われて、13時半に外来で呼ばれて、2人ではいると、体内で炎症が起きていると言われ、肝機能の値が非常に高いので肝臓に異常がありそうだと言われた。

 しかし、肝臓は,病状がわかりにくいと言われ、このまま入院してMRI検査をする事を奨めますと言われて、承諾して、入院することになった。そこで、善継が、富子に電話を入れると、驚いて、今すぐ行きますと電話を切って、10分でないか専門外来の待合室にやってきた。令二が,力なく、ごめんな、驚かしてと優しく言うと、そんなのどうでも良い、どうなのと言われた。そこで、善継が、先生の言った事をそのまま伝えた。

 すると、富子が,突然、ガン保険に入ってると聞くと、数年前に体調を崩したときに入ったと答えた。そして、結果が出ないと心配でと言い、目に涙を浮かべたかと思うと、大粒の涙があふれ、泣き出した。また、関わった人が死ぬなんて,絶対、嫌よと言った。それを見ていた、善継が、介抱しながら、今は、まだ、状況がわからないから,落ち着こうと言い、2,3日入院して精密検査がわかる、今週末頃まで待つしかないと、さとすように言った。

 すると、少し落ち着いて、泣き止んで、できるだけの協力するから何でも言ってねと、富子が令二の肩をたたいた。ご友人か親戚の方ですかと聞かれ、友人ですというと、ここにサインして下さいと言われ、検査の同意書にサインした。その後、病室に移り、部屋番号を控えて、16時に、また来るから,何かあったら、直ぐ電話してと善継が令二に言って、病室を後にして、いつもの喫茶店に入った。そこで、善継が、突然、富子に、お前、令二と結婚しろと言うと、驚いた様に、えーと言った。

 すると、嫌なのかと聞くと、そうじゃなくて、急にそんな大事なことを言われても困るわと言った。そこで、もし、結婚しないで,令二と永久の別れに、なっても良いのかと聞くと、嫌、絶対に,嫌と言った。それなら、自分達が本当の意味で夫婦になっておいた方が良くないかと、説明すると、わかったと言い、結婚すると言った。それなら、彼が回復して、移動できるなら、結婚式場で結婚式をがげる。

 もし動けなかった時は、新婦さんを呼んで、結婚の口上を話してもらい、結婚の宣言をしていただき、結婚指輪を交換しようと提案すると、わかった、言われた通りにするから、その時、段取りを取ってと言われた。承知したと、指切りげんまんをして、約束した。
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