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文字数 311文字

 試合して勝ったほうが広場を使えるルールにしよう、とシンヤがゴンタにかけあった。

 ゴンタはバカにしたように笑い、

「おもしれぇ、オレらが負けるわけないけん、受けて立ってやろう」

 とふといことをいった。

 試合は二週間後の日曜日、廃校になっている中学校のグラウンドでやることにきまった。

 このグラウンドを使うには、キョウイクイインカイに申請しなければいけないため、普段小学生は使えない。

 地元のセイネンダンがいつもソフトボールをするのに使っていた。

 ゴンタの兄ちゃんがセイネンダンチョウをしており、ゴンタが、

「二週間後の日曜試合したいけん、グラウンド使わせてくれ」

 とたのんだら、その日は使わんけんかまんぞ、ということになった。

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