日本ドラッグ

文字数 2,805文字

映画「日本ドラッグ」の話!
(今回のセッションリーダーは一田さんで、一田さんのコメントからスタート、でいいんですっけ?)
(そうです。一田さんがまず三十秒分語るくだりです。)
(あれ……これ、セリフに入った☆ってセリフ別に確認できます?)
ニホドラは、僕は当時新しかった4DXで観たんですが、プロデュース側もイマイチ使いこなせてなくて、あの大トロドンがイラついて貧乏ゆすりするとこだけ妙にシンクロ率高くシートが揺れてたんですよね。
(……と、なるとやはり投票が必要かな。みなさん、先のセッション「ガラパゴスマニア」の最後に自分がグッドカードを進呈するプレイヤーを投稿しといてください)
*ここで「コメントの☆をカウントする」のが不可能と確定したので、プレイヤーは一度エピソードを遡ってグッドカード投票を行いました。

hiromaru712

「お金をかけてB級ぽく作る」っていうコンセプトからもう訳わかりませんでした。あのやっすい感じの着ぐるみにしか見えない大トロモンスター、あれCGなんですよね。背中のファスナーまで再現してるんですよ!
まったくもってそのとおりですね。クライマックスで大トロモンスター「大トロドン」がガスバーナーに炙られて油が落ち、人間の姿に戻ったのもつかの間、急速に老化していくんですが、それはCGとかじゃなくって、実際に役者が老化するのをタイムラプス撮影したものらしいんですよ。あのシーンだけで撮影に70年かかってるんです。
水井重千代さんですよね。あの方102歳の今でも現役の俳優さんで、昨年、空海の即身仏時代などを演じられていて、世界最高齢俳優としてギネスに申請中らしいです。
映画の冒頭で、まだ若い重千代さんがおばさんに「歳の差なんか関係ないさ」ってナンパしているシーンがあって、エンディングでもそのおばさんに向かってまったく同じセリフを言うのが粋ですよね。なんでこのおばさんは変わんないんだろうなあ、と思ってたら同一人物じゃなくってお孫さんなんだそうで。
そういうのを聞くと「日本ドラッグ」って映画の枠に収まらない、人生そのものって感じがします。ねっ、ヒロマルさん!
あれはオシャレでしたね。僕、個人的に「映画の冒頭の掛け合いを、時間経過して色々あった同じ二人が映画のラストで繰り返す」ってシチュ大好きなのでテンション上がりました。
インドの映画倫理の規定なのか、ドラッグを扱ったストーリーなのに、中毒症状の表現が指パッチンの連打で表現されてたのが斬新で、独特な味わいになってるんですよね。
主人公の妹が重度のスシ中になってしまって、狂ったように指パッチンを連打するシーンは女優さんの鬼気迫る演技と相まって印象が強烈でした。僕、床屋で散髪中にウトウトしたタイミングでそのシーンの夢見て、ビクンッて起きてしまって耳たぶ切られたんですよ。
あ、僕当時映画館のショップでパンフレットとインドのメーカーの大トロドンのプラモまで買ったのにポール牧さんフィーチャーだったのは知らなかったな……。パンフはインタビューもあったけど、ヲミギニ・ゲメスト監督は回転寿司のマグロが実はアカマンボウであることに怒ってばかりで映画についての言及が殆どなかった。
大トロドンのプラモも箱の絵は迫力あってめちゃくちゃカッコいいのに、開けたら縦割りモナカのしょぼいトカゲみたいなキットで騙された感が凄かった思い出。2010円もしたのに。まあ映画が面白かったから許せますけど。
ハイクオリティなCGで着ぐるみを再現するソコデ・ハンドル美術監督の面目躍如ってとこですね。きっとすごい金型技術で作ってるはずですよ。
そうなんかな……。トカゲ部分も大トロドンとは細部が違って見えたし、なんか頭のスシだけあからさまに別ランナーで「既存のトカゲプラモにスシあと乗せしてそれらしくしました」みたいに感じたけどそれすら計算だったんだろうか……。
おっと、プラモの話に逸れちゃいましたね。に、しても終盤に向けてのアクションシーンは爽快で、他の映画では見られない手法も随所にありました。


ねっ! ときおさん!

そうですね、とにかくこの映画は映像にかける情熱がすごい。実は撮影が長期に渡ってるせいで、初期の頃撮ったものと最後に撮影した映像が結構質に差があるそうなんです。私は専門じゃないので詳しくないんですけど、新しい技術で古い映像を再現するのってかなり大変らしいんです。そこをなんとかするためだけに、映像処理専門の会社を立ち上げてますよね。そこまでやるか!って感じ(笑)
実はきぐるみCGよりそれを映像に馴染ませるほうが時間がかかってるってテレビの特集で見たときは、ものすごく地味だけどプロの仕事ってそういうとこに出るんだな…と感動した記憶があります。
「東インド映像」ですね。元は紅茶の輸出事務所だったのを従業員ごと買い取って映像屋にしちゃったという。
一昨年くらいのクローズアップ現代でやってたんですが、どうもカレーに含まれるターメリックに想像力や創作意欲を活性化させる効能があるようで、ハリウッドの脚本家界隈では顆粒カプセルにしたターメリックを過剰摂取するクリエイターが問題になってるらしいですね。
ゲメスト監督が「次回はスシとカレーの全面対決になる! バリヤー! バリヤー!」と語ってたのも次回作では日本ドラッグとターメリックドラッグとの覇権争いを企図してるのかもしれないですね。
「シャリカレー」を出しているくら寿司がスポンサー企業であることもヒントになりそうです。
くら寿司オリジナルキャラクター「むてん丸」のトレカにシークレットで大トロドン(第三形態)そっくりの怪獣が収録されたのはその流れだったのか……!
スポンサーから次回作を予想するの結構楽しいですよね。期待が持てます。日本ドラック、ほんっとにいい映画!
スシ食べる度に手抜きプラモ掴まされた思い出が蘇るけど、映画自体はほんっといい映画!
まさに見ている観客までドラッグのような高揚感に包まれる、ほんっといい映画!
*** 了 ***

hiromaru712

それではグッドカードの贈呈者を発表してください。
せーの!
一田さん!
ヒロマルさん!
一田さん!
現在のポイント状況

ヒロマル  4ポイント

一田さん  3ポイント

瓜生さん  1ポイント

ときおさん 0ポイント

では次のセッションリーダー瓜生さん、お手元のゲームセットで次のタイトルを決めてもらってもいいですか?
僕が決めてもいいんですが、折角ですし、ランダム性を高めましょう。
了解です! 帰宅したら発表します!
お手数ですがお願いしますー。
一枚目! 社長、社員、バイト、部長、新人、ベテラン

二枚目! イケメン、セクシー、コピー、テクニック、エリート、ブサイク

……なんだか凡庸な気がしてきましたが、さてサイコロの目やいかに。

サイコロの目は3-5。ということで「エリートバイト」でお願いします。
(おおっ、今までで一番ありそうなタイトル)

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※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。
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登場人物紹介

ヒロマル【ひろまる】

広島在住、販売業の男性。趣味で書いた小説が受賞して電子書籍になったことがある。アニメ・特撮好き。

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