☑ 死の眠り ☑

文字数 286文字

 自分…いや。あえて人間と総じるべきかな。その死に様について考えたことはあるだろうか?
 生きている人間というのはいつも,『夕飯何食べよう。』『明日何しよう。』『来年こそは。』『将来の夢は?』…と生きることについてばかり考える。
 暗い「死」について考えるよりも明るく「生」について考えた方が人生は楽しい。死ぬ時のことなんて老いてきてから考えればいいじゃないか。ほとんどの人間がそう言い,自分の理想の死に方に関しては考えない。だが,死という名の将来の想像をせずに迎えた人生に,はたして納得できるのだろうか?少し考えてみてほしい。
 人は「死」の(こえ)に耳を塞ぐべきではないのだから。
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