第32話

文字数 501文字

バイトの最終日を迎えた。
七ヵ月間って結構長いのだが、当初の思惑通りでもあり、行き着くところは無である。散々、人生において無を散々繰り返してきた私だが、その職場を離れるって事は無に帰すって事に相違はない。
ならばあっけなく終えて、明日の予定でも組んだ方が良い。

そんな中、ロシアがウクライナへ侵攻したってニュースが飛び込んできた。続けて欧米を始め世界からの経済制裁が伝えられる。SWIFT排除、それから色んな企業のロシアからの撤退、ⅤISAやMASTERがロシア関連使用不可となった。ロシア銀行発行のカードは世界中使えないらしいので、恐らく戦争というより回収不能になる事を危惧しての事だと察せられる。
国や宗教を超越、凌駕した貨幣信仰。どこの国の人間も金さえあれば幸せになれると信じている。勿論、金の価値は疎らでインドやインドネシアでは昼の外食は三〇円もあれば出来るが、日本やアメリカでは無理だ。従って凡庸な賃金でも夢を持って日本で働くインドネシアの若い子達も見てきた。
貨幣信仰の神から見放されたロシア国民がどういう行動に出るか? 死海に沈められたソドムの街のようになるのだろうか? 。
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