第20話

文字数 910文字

恐らく日本人に自分の国をどう思うか? って聞いたら「平和な国」「正義のある国」と取り敢えず「良い国」とほとんどが答えると思う。(まあ、大体、自分の国を最悪の国と答える国はほぼないのだが)
まず私が知っている五〇年前の話をしよう。うちの親父がよく言っていたのだが「二〇万はないと家族四人はちとしんどい」だった。あの頃からすると物価は随分上がり、携帯代やプロバイザー料など固定費も増えた。ところがどっこい給料はさほど上がっていない。
よく暴動もなくノホホンと暮らせるもんだな日本人。と思うに、規制緩和で人材派遣会社が爆発的に増えた小泉内閣時代。勿論、儲かるから人材派遣会社が増え、企業も手離れの良い人材派遣会社を使ったからである。ところがどっこい武士の時代から主君に仕えてノホホンと生きる事がDNAに刻まれている日本人。主君の為なら戦に出かけたり、世界大戦で命をかけるのも主君に対する奴隷根性が遺伝的なものであり、個をもって判断しなさいと言われると路頭に迷う日本人だったからだ。案の定、不景気になった。
まあ、日本人に限らず黄色人種はどこの国もよく働くのでそれなりに皆栄えているが知性の恩恵は白人に比べると少ない。
一〇〇〇兆円近くの財政赤字を社会保障費で作ったと思う方が阿保である。九〇年代以降に景気回復は公共投資しかないと決め打ちした老いぼれ議員達。勿論、選挙区である地元の公共事業にバンバン金を使い六三〇兆円を超えた。でも頭はあまり賢くはない日本人、テレビで社会保障費だよ~んと言えば、そうなのねと思うし、小泉さん素敵と言えば、そうなんだろうなと思う。まあ、文字もロクに読めないし小学生並みの計算しか出来ぬ人間がほとんどの日本人を騙すのは容易い。
よくこんな子供の育てられない国に住むな? 摩訶不思議である。どうしてもこの国で生きたいならミニアムな暮らしをするか、早い話移住が最も正しい。預金残高証明があれば移住できる国も多いし、基本的に戦争したがる国はない。究極、幸せそうな顔をして余生を送るか? この国を分かった上で隔絶し独自の幸福論を目指すか? おっと思い出した。私に忍耐力はなかったのである。
 
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み