第4話 ぼうけんのはじまり
文字数 940文字
次の日、ルルはふしぎな石の精といっしょに、カミュの家にいきました。
リュックにはお弁当がつまっています。
ルルは、これから青い石をさがすことを、カミュにも手伝ってもらおうと思いました。
カミュは、頭が良くて頼りになるからです。
カミュの家へつくと、やっぱり本を読んでいました。
ルルはカミュにふしぎな石の精を紹介します。
「昨日のあかい石が、ふしぎな石の精になったのよ」
自分よりも大きくて、宙に浮いているふしぎな石の精を見て、カミュはびっくりぎょうてんです。
「あの石の精なのか……」
信じられないという顔で、ふしぎな石の精をみあげます。
「カミュ、ふしぎな石の精は、青い石を探しているんですって。いっしょに探してあげましょう」
ルルがさそうと、カミュはふしぎそうに聞きます。
「青い石? どんな石なんだ?」
カミュが聞くと、ふしぎな石の精は、ルルに言ったように自分の青い耳飾りの石を見せました。
「これと同じものなんだ」
「へえ」
カミュは好奇心いっぱいに、その石を眺めました。
そして、勢いよく読んでいた本を閉じました。
「本ばっかりよんでいるよりも、青い石を探す方がおもしろそうだ」
カミュはルルが背負っていた、お弁当の入ったリュックを自分の背に背負います。
「ぼくがリュックを背負うよ」
「じゃあ、私は水筒をもっていくわね」
荷物を持つのを手分けして、家をでます。
外はとてもいい天気です。春の青々とした庭木や草花が、輝くように太陽に反射していました。裏山も、くっきりと見えます。
ふしぎな石の精の首飾りを見ると、あか色だった石は、みどり色に光っていました。
「やっぱりカミュがいったように太陽の下ではみどりに色が変わるのね」
ルルはカミュの言ったことを思い出しました。
ふしぎな石の精は、カミュの物知りに感心します。
「カミュはよく知っているね」
ふしぎな石の精にそう言われて、カミュは照れて笑いました。
「さあ、しゅっぱつしよう」
カミュの声をあいずに、土色の道を三人で歩きだします。
ふしぎな石の精は道の先を指でさししめしました。
「こっちに行こう」
「そうね、行ってみましょう」
「うん」
ルルとカミュはふしぎな石の精の指さす方へと歩いていきました。
青い石をさがす、ぼうけんの始まりです!
リュックにはお弁当がつまっています。
ルルは、これから青い石をさがすことを、カミュにも手伝ってもらおうと思いました。
カミュは、頭が良くて頼りになるからです。
カミュの家へつくと、やっぱり本を読んでいました。
ルルはカミュにふしぎな石の精を紹介します。
「昨日のあかい石が、ふしぎな石の精になったのよ」
自分よりも大きくて、宙に浮いているふしぎな石の精を見て、カミュはびっくりぎょうてんです。
「あの石の精なのか……」
信じられないという顔で、ふしぎな石の精をみあげます。
「カミュ、ふしぎな石の精は、青い石を探しているんですって。いっしょに探してあげましょう」
ルルがさそうと、カミュはふしぎそうに聞きます。
「青い石? どんな石なんだ?」
カミュが聞くと、ふしぎな石の精は、ルルに言ったように自分の青い耳飾りの石を見せました。
「これと同じものなんだ」
「へえ」
カミュは好奇心いっぱいに、その石を眺めました。
そして、勢いよく読んでいた本を閉じました。
「本ばっかりよんでいるよりも、青い石を探す方がおもしろそうだ」
カミュはルルが背負っていた、お弁当の入ったリュックを自分の背に背負います。
「ぼくがリュックを背負うよ」
「じゃあ、私は水筒をもっていくわね」
荷物を持つのを手分けして、家をでます。
外はとてもいい天気です。春の青々とした庭木や草花が、輝くように太陽に反射していました。裏山も、くっきりと見えます。
ふしぎな石の精の首飾りを見ると、あか色だった石は、みどり色に光っていました。
「やっぱりカミュがいったように太陽の下ではみどりに色が変わるのね」
ルルはカミュの言ったことを思い出しました。
ふしぎな石の精は、カミュの物知りに感心します。
「カミュはよく知っているね」
ふしぎな石の精にそう言われて、カミュは照れて笑いました。
「さあ、しゅっぱつしよう」
カミュの声をあいずに、土色の道を三人で歩きだします。
ふしぎな石の精は道の先を指でさししめしました。
「こっちに行こう」
「そうね、行ってみましょう」
「うん」
ルルとカミュはふしぎな石の精の指さす方へと歩いていきました。
青い石をさがす、ぼうけんの始まりです!