刻下に思う

文字数 194文字

鳥が鳴く
夜と朝の境目に鳴く
高まる気温とひらける視界
新たな1日の巡りを想う

木の葉は揺れる
夏と秋の境目に揺れる
不安定な空と色付く景色
一所に留まれないことを思い知る

魚が跳ねる
川と海の境目で跳ねる
遠ざかる山々と伸びる水平線
その旅路に不安と期待が躍動する

人が佇む
過去と未来の境目に佇む
薄れ美しくなっていく過去と
例外の無い可能性を感じる未来
その境目で人は何を思う
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