午前二時

文字数 269文字

生臭くって胃液が上がって来そうだ
渋谷にも新宿にも五反田にも地平線は無いよ
善人じゃないことは全てお見通し
吐き気と眠気とルサンチマンが夜を満たしても
明日の朝はどうしたってやってくる
諦められない今日の深夜午前二時
美しさも悲しみもノスタルジーも
全部無意味だろ
歌を歌ってみろよ
朝日はまだ先だけど
それで満足かい
泣いて詫びても 手足を切り落しても
消えない背中の火傷の跡
背負って明日の朝を浴びることだ
泣いてもダメだよ
明日はやってくるんだからね
諦められない今日の午前二時
向こう岸には涙の途絶えた楽園
それがあなたの楽園かい
朝日を浴びてから涙の意味を問うべきだ
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