第4話

文字数 524文字

§§§§
「ん・・・」
「・・・ごめん、起こしちゃったか」
「今何時?」
「5時前だ」
「薪割りに行くの?」
「そう」
「私も行っていい?」
「別にいいけど」

§§§§§
「ほんとその斧重そうよね」
「大したことないよ」
「ふうん・・・ねえ」
「あ?」
「私からも聞いてもいい?」
「・・ああ・・何?」
「あなたは私のどこを好きになったのかしら」
「・・・」
「答えづらかったら答えなくてもいいけど」
「君を好きになった理由は・・・美しかったからだ」
「あはは、ストレートね。ありがとう・・・それだけ?」
「あと、頭がよくて、あと・・・なんて言うんだ、進んでる人というか、いかにもシティの人間っぽいというか」
「都会的ってことかしら?」
「そう、それだ。都会的なところが、素敵だった」
「ふうん」
「・・・あとは」
「あとは?」
「・・・意外と優しかった」
「優しい?」
「そうだ。君は、意外と優しい。うちの親父のことも、弟のことも笑わなかった。普通のシティの奴らはロバ料理なんて食べないけど、君は食ってくれた。それに、俺にも、いろんなことを教えてくれる」
「・・・そうかしら・・・まあ、そう言われればそうかもしれないわね、大分、あなた達のレベルにあわせたところもあるわ」
「感謝してるよ」
「どういたしまして」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み