第1話
文字数 302文字
今になって思えば、7年前にもおかしなことがあった。自分が悪くないのに、続けてきたアルバイトをやめなければならない事態になりかけた。いっそのことあの時点でやめていてもよかったような気がする。最近、そのときと同じような状態になってきた。今やっているようなアルバイトとは別の何かで収入を得るようになって、アルバイト生活を終わっている自分。まだ自分では気づいていない才能が目覚めたりするのか?どうせなら、父親が病気で亡くなる前にそうなって欲しかったところだが。うまく説明できないのが残念だ。とは言え、明るい将来が目の前に迫っているらしい。自分でも信じられないまま、平均的な収入を得る生活になっていくのは確かだ。