第4話
文字数 261文字
郵便局の簡易保険が満期になって、郵貯口座に三百万円入れたが、引き落としで減らないように移すことにした。それで百万円の束三つを持ち帰ったのだ。こんな厚さで、こんな重さなんだと覚えたから、イメージするのも難しくない。あの分量を稼げばいい。最近買った願望を実現する本に載っていた公式ラインに登録する際、質問に回答するのだが、今一番関心があることは?に対しては、「転職」。半年後の自分はどうなっているか?では「勤めに行くのではない仕事をしている」。意外なほど答えに迷いは無い。無謀なようで、けっこううまくいきそうな気がしてきた。