第1話

文字数 171文字

 所属長曰く、俺は疲れているらしい。過重労働状態であると。
 就業規則を読み上げられ、根拠を示される。

 「……拠って、休暇を命じます。後の事は心配しないでいいから。それじゃあ」
 対話を打ち切る合図に、目線を外される。
 暗に退室を促されているわけだが、しかしこれ以上異議を申し立てても無駄だろう。
 
 ここまでか。溜息を噛み潰して、俺は踵を返した。
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