第1話 神様の言う通り? (2)

文字数 880文字


「貴方、食べては駄目よ!」

「ほんとですよ、テムジンさん。フレインさまの言う通りですよ」

「あのね、君たち。自分の夫に対してそれはないでしょ?」

「えっ、でも、貴方……本当に今すぐにでも、ヨダレを垂らしそうなほどの笑みを浮かべながら。この辺りに転がっている死体を見ているように(わたくし)達には見えますけれど?」

 ニヤニヤと笑みを浮かべながら述べるフレインに。俺は「えっ、マジで?」と、答えたよ。

 するとさ、もう一人の妻でもあるコアイ・マラルに。
「はい、フレインさまのいうとおりですよ」
 と、相変わらずの無表情で述べてきた。
 だから「ううう、そうなんだ」と、俺は思いっきり落胆をする。

 と、まあ、こんな感じで、奥様二人は、直ぐに俺を物笑いの種にするんだよ。

 だからね俺は思うんだ?

 もう少し旦那様でもある、『俺自身を敬えよ!』と。
 でないと二人とも夜に本当に可愛がって愛してやらんぞ! と、心底思ってしまうのだ。

 だって先程から(うち)の奥さま達二人が、俺に何を食するな述べているのか知らないから。
 みなさんは何だろうか? と、真剣に不思議に思うでしょ?

 じっ、じ実はね。

 この周りに沢山転がっている死体を俺に『食べるな』と述べて言いるんだよ。

 だから本当に酷いだろ、奥さま達二人は。まあ、そんな訳もあるから。俺二人に述べててやったんだ

「たべるかぁ、あああああああああああああああっ! この、大馬鹿者がぁ、ああああああああああああっ!」
 と、こんな感じで述べてやったよ。本当に頭にくるから。もうね、憤怒もしたし、怒りも収まらないかも知れない。

 でもね、最初の頃は綺麗だな?

 と、ぐらいしか思っていなかった女神のフレインも。こう常にお姫様抱っこしていると──本当に良い香りもするし、『スベスベ、ポヨポヨ御肌』に。常に見下ろせば間近で見えてる。たゆんたゆんのオッパイ様が堪らないんだよね。

 だからさぁ、俺は『ハアハア……』な気分が止まらない!





















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