第１話　神様の言う通り？（４７）

　するとね、リーチの長い槍だから、相手も怯み始めた！

　後ずさりを始める……でもね、俺はそんな事では許さないよ！ (笑)

　今度はね、後ずさりを始めている敵に向けて──神速のような猛ダッシュで！

　敵へと詰めると──そのまま手持ちの槍で刹那──

　弓矢のように真っ直ぐ突く！

　殴り倒す！

　……そして斧のように、足を振り落として残りの敵を確実に仕留めていく……。。

「よ～し！ あと一人だ！」

　俺はそう思いながら、最後の敵(一人)を確認し始めるよ。

『……ん？ 何処だろう？』と辺りを見渡し確認をしたよ。

　するとさ、それがいけなかったね！？

　ついついと俺は気が抜けてしまったから。刹那……。

「ッう……いてててて……」

　思わず手を抑える俺だよ。何処から飛んできた物なのかは！？

　俺自身も未だ確認を出てきていない……それよりも、大した切り傷でもないのに、妙に傷口が痛むよ。

　だから再度傷口を見て──『何故！ 何故！何故だー！』と思う。う～ん、もしかしたら飛んで来た短剣に毒が塗られていたのだろうか！？

　と、思うと俺ちゃんの頭は『クラクラ』としてきたよ。

　本当に気分も悪くなってきたし。嘔吐に悪寒迄もが走る……「ううう……フレインやっ、やばい、大変だ俺の体が可笑しいよ……」

　家の奥様達に迄述べたところで、その場に俺は倒れこんだ──目眩もするからね……。


「コアイ・マラル！あの女を！」

　う～ん、フレインの声がするね！？

　どうも慌ててコアイ・マラルに指示を出しているようだ。俺は取り敢えずこの場を動かないようにして大の字なって寝転んだよ。

　ううう……もしかしたら俺はもう死ぬのかな？

　と、考えてしまったよ。儚い人生だったな……結婚したての、新婚ホヤホヤの俺はもう死ぬのだろうか！？

　う～ん、もうすこしフレインとコアイ・マラルと子作りの方を頑張っていれば良かったと！

　後悔ばかりが残る……特に俺の奥様二人って超が付くほどの美しい女神様と天使様だからね。やはり二人を置いて死ぬのは辛い！

　それこそ死んでも死に切れないし。この世に未練も残る……だから死ぬのは嫌だ！

「フレイン！ 俺は未だ死にたくないよぉ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ！ だから助けてお願い！ 愛しているからぁ、ああああああああああああああああああああああああああああああっ」

　まあ、こんな感じで泣きながら、フレイン(奥様)に助けを乞うたの。

　だって最初の時の巡り逢いと違ってね。奥様二人を誰にも渡したくは無い！

　俺の大事な宝物だから……。

「テムジンさん？」

「ううう……なに？ （泣き）」

「あっ、あの私の事はどう思っていますか？」

『ん？ コアイ……』こんな言葉を俺に尋ねてきた？

　そ、それも、始めての感情剥き出し！

　だって遠のく意識の中で見たけれど──顔は薄っすらと赤面……両手を『モジモジ』として、体をクネクネしながらの落ち着きない素振り……。

　そう俺に照れながら尋ねてきた──彼女の始めての感情剥き出しの仕草を俺は見てしまった！

　こうなると男ならしんどいとはもう言えないね！

　コアイ・マラルにもちゃんと述べないといけないと思ったから！

「愛しているぞぉ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ！ コアイ！ 俺の子を沢山生んでくれぇ、えええええええええええええええええええええっ！」

　と、力一杯大きな声を述べた。

　するとコアイ・マラルは嬉しそうな笑みを浮かべて、「はい♪」と答えたんだよ。

　その後はね、こんな感じの台詞を吐いて！

　「ではテムジンさん……。いや、私の夫を害した者は許しません！」

　と力強く述べると！