(怪盗インビジブル)

文字数 1,501文字

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○怪盗インビジブル(2018年発行)
○行成薫 先生
○(カバーイラスト)旭ハジメ 先生
【ISBN 978-4-06-513659-1】

{◎面白かったです!学校を舞台にした学園ミステリー。ただし勇気ある少年たちが出てきて怪盗を追う…とかの話ではありません(毎回、怪盗役も変わる。もちろん「本物」も登場☆)中、高校生向き。盗まれた出来事の裏で変化して行く人間ドラマで青春です。ミステリー要素も有り!同じ学校内で人物達のオムニバス形式で1話ごと解決するんで爽快です。

どれも面白いですが、個人的には4話目が好き、登場人物の「小森モモ」が好き(地味で目立たない女子生徒だけど凄く頭が良くて中学生なのに先生に対しても対等に大人みたいに話せる子。図書館の「怪盗ルパン」や「ロビン・フット」等の“盗賊物語”が大嫌い(作者様はミヒャエル・エンデの『モモ』から名前を取ったようです…『note』で作品人物名についてそのように語っていました。時間泥棒が出てくる話です)冷徹な眼を持っていて、ある理由から「盗み少女」になってしまうのですが…詳しくは原作で。待てない方は…下記へ続く↓)

あと2話。メイミがセイラに「ごめんなさい!!」っていう場面泣きました!
。:゚(;´∩`;)゚:。メイミのスマホが欲しくてたまらない気持ち、すごく共感しました☆でもとても良いお母さんだと思う。子供を本気で心配してたらスマホを簡単に与えるなんて絶対できないもん…(あと余談ですが、この2人は立川恵先生の『怪盗セイントテール』からの名前を…(以下略)
まぁ…メイミの言う事も一理ある。実際、現実世界で高校生活した私は本当に…「孤立して」(いじめられはしないが目立ちもしない)「ケータイ類のパソコンに疎くなり」「世間に遅れた」ので。図書委員になって3年間本ばかり読んでましたよ。私も社会人になるまで(自分で稼げるようになるまで)ケータイなかった…ラストで派手女子3人組とも和解する展開も良かったです(段々と読めてきたぞ。この3人北条司先生の『キャッツアイ』からの名前を…(以下略)

彼女の“盗む事”に関する洞察が鋭い「小森モモ」は他人が執着してる物を取り上げて、それで騒いだり意気消沈するのを見るのを楽んでる愉快犯(!?)みたいなことをする子(家庭不和の事情もある)“人は、大事な物を盗まれると格が下がって、時間が経っても「盗まれる前」の状態には戻らない…散々、自慢話を聞かされた人々は、そんな人に対して(…ざまみろ…!)と陰口を叩き、その人への羨望や尊敬もなくなる…”こ、恐い!!でも鋭い。その通りだ…と思いました。

第5章は「なぜ怪盗インビジブルが誕生したか」の話になっています。最初に修学旅行先を操作してたアノ人は嫌な奴!と思いましたが怪盗が盗みをする際に本当の動機(…?)が判明して…“1番大事な物は盗まない”、の姿勢が格好良かった☆(罰をちゃ~んと与えるところも!)ラストで正体の裏付けもされてて(1章ごとに怪盗の正体が判明してますが)本物が誰だったのか彼の思い出話で明かされて温かい気持ちになりました。ちなみに平吉さんの名前は『映画K-20』の…(以下略)

***
◎サブタイトル(個人の感想です)
01-怪盗、卓球ラケットを盗む
02-怪盗、スマホを盗む
03-怪盗、辞表届を盗む
04-怪盗、“窃盗罪”を盗む
05,-怪盗、思い出を盗む

***再掲,
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